四足歩行の動物が人間のように上半身を起こして二足歩行に移行するためには股関節を伸展させる必要があります。
大昔の四足歩行の動物の骨格を無理やり二足歩行として利用しているため、人間の運動には解剖学的な矛盾が生じてしまい、四足歩行の動物のような強靭でしなやかな動きが実現できません。
しかしながら二足歩行へ移行したとはいえ、狩猟が組織化され農耕が発達するまでの間は人間も動物と同じように狩猟を続ける必要があり、速く走る必要がありました。
そこで人間は四足歩行動物のように速く走るため、骨盤を前傾させたんです。

四足歩行の動物のような股関節の屈曲位ほどではないにしても骨盤を前傾させることでハムストリングスに張力をかけることができます。
ハムストリングスによる推進の戦略をとることで太古の人類は四足歩行の動物がとるような戦略を少しでも再現し、爆発的な脚力を維持しようとしました。
しかしアフリカを出た人類は農耕を開発しました。
座り仕事や腰を屈めた田植えが仕事の主となると、強い腸腰筋が邪魔して腰を屈められなくなります。
次第に田植えに必要のない骨盤の前傾を強調する腸腰筋は弱まり、モンゴロイドのそれはネグロイドの1/3にまで退化してしまったのです。
こんな風に進化的な違いによりモンゴロイドは運動が苦手になってしまったんですね。
ここまで読んでいただければもう理解していただけたと思います。
運動をするのなら狩猟時代の骨格と筋力を再現する。
それをさらに深めていくと、四足歩行動物の身体を再現することに繋がっていきます。
あた骨格を再現することと同時にそのアドバンテージを生かす「感覚」を覚える必要があります。
人間の推進力を生むのに有利なハムストリングス
動物が股関節を屈曲させてハムストリングスの筋力を利用するように、腸腰筋が強く骨盤が前傾するとハムストリングスを使いやすくなるので、スポーツに有利になります。
骨盤前傾は動物的な骨格で四足歩行の動物の体の使い方に近いと言えます。
ここからはハムストリングスによる股関節伸展が何故スポーツに有利なのかを少し解説します。
地面を押す作用があるのは主に「大腿四頭筋」による膝関節伸展と「ハムストリングス」による股関節伸展の動作です。
黄色人種は大腿四頭筋を運動に動員する傾向にあると言われます。
ハムストリングスと大腿四頭筋の二つには矛盾した機能があり、その矛盾がパフォーマンスに大きな違いを与えます。

まずは大腿四頭筋から見ていきます。
大腿四頭筋の主な役割は膝関節の伸展と股関節の屈曲です。大腿四頭筋が付着しているのは骨盤と膝の皿辺り。
少し頭の中で大腿四頭筋を収縮してみます。
すると膝が伸展しながら股関節が屈曲するのが分かると思います。

ハムストリングスは骨盤から脛を形作る脛骨と腓骨にかけて付着しています。
それではハムストリングスを頭の中で収縮させてみす。
すると膝を屈曲させながら股関節を伸展します。

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