腸腰筋からロシアンフックまで

技術運動理論
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大胸筋トルクの最大化

さらに、二軸は肩甲骨平面内での腕の加速も含意します。つまり、二軸は大胸筋による上腕のトルクを最大化します。

腸腰筋による腕のスイング能力の合理化はさらに続きます。

腸腰筋による骨盤の前傾は胸椎の後弯を起こします。それは肩甲骨の外転を強調し、前鋸筋の収縮とパンチのスイングの方向を一致させます。

さらに、肩甲骨の外転前傾は大胸筋と三頭筋への張力へ変換され、その筋力を高めます。つまり、大臀筋の筋力を高めて腕をスイングする力を強化します。

腸腰筋からゲンコツフック

既述の肩甲骨の外転前傾は広背筋へ張力を加えて投擲動作(パンチ)における上腕の内旋を強調します。

この連鎖反応を視覚化したのが下の蘇炳添の腕振りとゴロフキンの反動動作です。

上記の動画のような腕振りは、パンチにおいては、構造的にゲンコツが当たるロシアンスタイルのパンチとなる傾向を高めると考えられます。

上のゴロフキンのインパクトを見もらえれば分かると思います。

ゴロフキンのような当て方は橈骨のソケット構造でパンチの衝撃を受け止められます。

つまり衝撃は相手の方向へ抜けていきます。

橈骨のソケット構造

ロシアンフックのナックル

ナックルは中指」と勘違いされていますが、構造的に「ナックルは人差し指」である必要があります。

結論は
ロシアンスタイルが強いのではなく、ロシアンスタイルの技術体系とそれを習得する過程が、骨盤が前傾した強い個体を選別する篩として機能している
となります。

技と競技力は自己組織化を起こしますから、最初の自己組織化ドミノを倒せなければ努力は徒労になります。

ロシアンスタイルは腸腰筋が偶有するスタイルの一つです。

トレーニング

骨盤→肩甲骨前傾外転→上腕内旋
が必然的に起こる骨格が要求されます。

強制的に腸腰筋を引き伸ばして伸張性の負荷をかけます。

肩甲骨を外転前傾でロックして体を上下させ、前鋸筋に伸張性の負荷を加えます。

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