クイックネス
蘇炳添やボルトのような胸椎の側屈は体を硬いピンポン玉にします。
パンチを避けた力が瞬時に床から返ってきます。
蘇炳添のピッチが異常に速いのは、接地の瞬間に形成された硬い軸が、軸の反対の半身を即座に前へ送り出しくれるからです。
ボクシングでも同じことが言えます。
タイソンヘッドスリップの特徴と上記の説明は整合的に解釈できます。
すなわち、腸腰筋と腰方形筋は素早い反撃(カウンター)を構成する物理的な実体です。
反復して上手くなるのは、以上の前提を満たすエリート個体だけです。
大半の弱者はディフェンス動作で胸椎の側屈による体幹の圧縮を起こせない代償が様々な場所に起こります。
それが動きの緩慢さを導きます。
肩甲骨平面
肩甲骨平面は一言で言えばベンチプレスで最も力が入る部分。
手の幅を狭めたらバーベルは重くなりますよね。試しに手の幅を変えて腕立て伏せしてみてください。
胸椎の圧縮は、「運動の軸を安定させる」だけでなく、「大胸筋による上腕のトルクを最大化する肩甲骨平面での打撃(投擲)」を物理的に構成します。
つまり、出力が高い上にその体外への漏出が抑えられるということです。
一流アスリートの動きがある形へ収斂するのは、人体という制約がある一点に不可視の急峻な勾配を生み出しているからだと考えられます。


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