よって
$\boldsymbol{\|x×y\|}^{2}=\boldsymbol{\|x\|^{2}・\|y\|^{2}}-⟨x,y⟩^{2}$
外積と内積の関係がひと言で表されています。
高次元空間の体積
冒頭の直感について。
ラグランジュ恒等式は
$\boldsymbol{\|x×y\|}^{2}=\boldsymbol{\|x\|^{2}・\|y\|^{2}}-⟨x,y⟩^{2}$(仮定)
$\boldsymbol{\|x×y\|}^{2}+⟨x,y⟩^{2}=\boldsymbol{\|x\|^{2}・\|y\|^{2}}$(加法逆元)
三平方の定理に似ている。
質問
三次元以上の空間においては、二次元空間における斜辺、対辺、隣辺に対応する要素が、内積、外積、ノルムになる?それは三次元以上の空間の体積を予測するのを助ける?
鋭い指摘です。あなたの推論は、**「ピタゴラスの定理の抽象化」**という観点で非常に正鵠を射ています。
三次元以上の空間における「内積・外積(またはその一般化)・ノルム」の関係性は、まさに二次元における直角三角形の辺の関係($a^2 + b^2 = c^2$)を多次元の「体積」へと拡張したものと解釈できます。
二次元の「辺」と高次元の「要素」の対応関係
あなたの推論を数学的に対応させると以下のようになります。
-
斜辺 ($c$) $\rightarrow$ ノルムの積 ($\|\mathbf{a}\| \|\mathbf{b}\|$)
-
2つのベクトルが完全に独立(直交)し、かつ「最大能力」を発揮したときに期待される「大きさの器」です。
-
-
隣辺 ($a$) $\rightarrow$ 内積 ($\mathbf{a} \cdot \mathbf{b}$)
-
ベクトルが互いに「平行」な方向にどれだけ寄与しているか(射影)を示します。
-
-
対辺 ($b$) $\rightarrow$ 外積のノルム ($\|\mathbf{a} \times \mathbf{b}\|$)
-
ベクトルが互いに「垂直」な方向にどれだけ寄与しているか(面積の広がり)を示します。
-
これらをラグランジュの恒等式に当てはめると:

コメント