何があなたを妨げているか

よもやま話トレーニング

他人にはできないことが自分だけにはできるかもしれない
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偶有性

僕は、指導ではボクサーの認知の歪みを取り除くことに主眼を置いています。それがヒトの持つ、本来の動物としての知性と体力の解放を妨げていると感じているから。

ボクサーに「確かにそんな視点もありたな。」
と感じさせること。

それはボクサーの心を可能性に対して開かせること。自分の可能性を感じられたなら、ボクサーは自律的に考え行動を起こします。それは結果的に成長を引き寄せます。

練習ではあえて「ガードを解かない」逆に「一切ガードをしない」などの制約を設けます。そうやって練習の構造に偶有性を包含させて、発見へボクサーを”導き”ます。

ちなみに上の動画は「絶対にガードするな」という練習。オデコでパンチを受ければダメージが軽減される、クリンチで相手の動きを封じる、シャッフルステップ、フィリーシェルなど、そうするからこそ認知できる可能性があります(偶有性)。

また、練習は起点のドミノ(前提)を倒せば必然的に終点のドミノ(結論)が倒れるような構造を持たせるようにしています。

成長の条件「予測可能性」「偶有性」
この本の中にどんな練習が脳の力を活性化させ、競技力を伸ばすのかってヒントがありましたので共有します。 僕が経験上効果があると認識していた方法の説明にもなっていて安心しました。 不確実性と予測可能性 予想可能性 脳を活性化させる方法で大切なこ...

あえてボクサーに普段はやらないこと強制し、認知の檻から連れ出すことを重視しています。

すなわちボクサーが無自覚に抱えている「こうあるべき」を取り除くこと。

また、答えを伝えるのではなく、ボクサー自らが解を「見つけた」と感じられように誘導します。

主観と客観、二つの認識の話
人には同一の事柄について常に二つの認識があります。 例えば「金持ち」。「すごい人なんだろう」と感じる反面、「どうせ悪いことしてんだろう」という認識もあります。 眼の前に「菓子」を出されたダイエット中の人。「美味しそう…」と「いかん、太る」の...
夢と主観と客観とフロー
戦う上で避けては通れない壁。二人の自分の調和。最難関だがここを突破すれば道が開かれる。 主観と客観の調和 長濱説では意識は主観と客観に分けられます。俗に言う本能や潜在意識が主観、理性や顕在意識が客観。この二つが少しづつ調和し始めてから僕は大...
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主観と客観の分離

心の中の主観と客観を区別させ、客観から主観へ、心と体の主導権の委譲をさせます。

主観とはあなたの心の中に押し込められている「こうありたい」「こうなりたい」と訴えている意識です。言葉ではなく、湧き上がる感情、欲求で訴えてきます。

客観は「これが安心」「これが安定」「これが普通」とブツブツと頭の中で言葉で訴えてききます。

二つの意識を分離できないことが成長を足止めし、不幸を導いています。

ある意味では、ボクサーを精神的に自立させることが僕の最終的な目標です。

試合は一人です。自分ですべて解決しなければなりません。また、他人(客観)に服従するのではなく、屈服させるのがボクシングです。

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幸福論 その二
そのニ。その一では人類の認識の原理故に「幸福」を定義し、それを目的とするとそれは達成されないと話しました。この解釈を深めた現時点における僕の幸福論の結論をお話します。 多くの感情を味わいそれを共有できること 思うに、そもそも、楽しいことだけ...
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人の持つ同一視の性質について。 「石」は概念です。 そう定義される物質は、その素材も大きさも重さも千差万別です。厳密には同じものはありません。 人には、同じように見えるものをまとめて「同じ」と認識する奇妙な能力が与えられています。異なる物体...
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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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