【最大筋力】スポーツのパフォーマンスと姿勢【至適筋節長】

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今回の記事は極簡単に姿勢とパフォーマンスについてお話します。
少しまとまりがない記事ですが、『姿勢を意識しよう』という内容になっています。

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関節の角度と最大筋力

左図のように、筋は関節の角度によってその発揮される筋力が変わります。
姿勢とは全身の関節の角度が合成されたものです。
そして、各関節の力を合算したものが人間が発揮できる限界の力です。

それぞれの関節の発揮する筋力の違いは合計されると大きな違いになります。
最高の姿勢と最低の姿勢ではパフォーマンス、キャリアにおける結果に大きな違いをもたらすはずです。

至適筋節長と筋力

関節は筋肉が伸び縮みすることで回転しています。
そして、筋肉は一本一本の細い繊維で構成されています。
その筋繊維をさらにさらに細かくすると筋節と呼ばれる最小の組織によって構成されています。

この筋節の長さが関節の角度による筋力の違いをもたらします。

至適筋節長

筋節はサルコメアとも呼ばれる筋繊維の収縮を行う最小単位です。
至適筋節長とは筋力が最も発揮される筋の長さのことです。
関節が最も力を発揮する角度と言うこともできます。

筋節の長さによる収縮力の違いはその構造に由来しています。

筋繊維の短縮はミオシンがアクチンにくっついて引き寄せることによって起こります。
互い違いに並んでいるミオシンとアクチンの重なりが大きいと強い力で引き寄せることができます。

フィラメント滑走説

基本的には重なり合いが大きい(関節を曲げると)と強い力を発揮できますが、一方で筋が収縮しすぎて(関節が曲がりすぎると)アクチン同士が重なり合ってしまうと、反作用によって力が打ち消し合ってしまうので強い力は発揮できません。

グラフを見ても筋力のピーク短い。
曲げ過ぎず、伸ばし過ぎず、丁度いい筋力発揮の角度があるんです。

ミクロで見るとこんな理由があり、マクロである関節の角度による筋力の差を生み出しています。

伸ばしきった状態や曲げきった状態で強い力を発揮できると関節を破壊してしまうこともあるので、至適筋節長は丁度いい長さ以外での筋力発揮を抑えて関節を守るための合理的な仕組みです。

腱の付着位置

腱の付着位置も関節を回す力に関係しています。

同一人物が同一の骨を持ち上げようとした場合、上の図の方が簡単に骨を持ち上げられそうなのが分かると思います。

この図は極端過ぎますが、腱の付着した位置は個人差があり、その位置によって発揮される筋力が異なります。

以上の簡単に解説しましがたが、筋の収縮の強さには筋繊維の構造と筋腱付着部の影響を受けます。
至適筋節長が一体どれくらいかと言うと、個人よって微妙に違ってくるはずです。

関節には最大の力を発揮するための理想的な角度があり、それぞれの関節筋力の合算として大きな力が出るわけなんです。

脊椎(背骨)の地面との角度

地面からの反力を受けて末端へ伝える体幹の役割も見過ごせません。
力の伝え方の記事でお話していますが、拳の衝撃を無駄なく伝えるには手首の角度が重要です。
それと同じように地面反力を上手く拳へ伝えるには脊椎の角度が重要になります。
基本的にスポーツの力の源は地面反力です。

もし背骨が猫背に湾曲してしまうと地面からの力が分散してしまいます。
よくあるボクサーのイメージの猫背な姿勢だと力が上手く伝えられないんです。
※何故そのイメージがあるかは謎

猫背だと地面反力を脊椎で吸収、分散してしまって力を上手く伝えられません。

関節を回転させる筋力だけでなく、それを支える筋力も重要です。

関節を回転させる大きな筋が強くてもそれを支える小さな筋肉が弱いと姿勢が制御できず力の伝達を損ないます。

先ほどの話から続いて、スポーツには理想的な姿勢があるはずなんです。それは個人差が当然あると思います。筋力も骨格も違うからです。

感覚を研ぎ澄ます

至適筋節長とか力を伝える姿勢ってのは練習で磨かなければいけません。
精密検査や解剖でもしない限り、感覚的にしかそれは分からないからです。

パンチを打って強い衝撃が身体へ伝わるとそれに伴ってドーパミンが分泌されます。
脳はその時の身体連動のリズムや全身の筋力の状態を覚えます。

練習中に感覚を研ぎ澄ませていないと、これらの感覚は見過ごされます。

一流のアスリートは最高の姿勢をどんなバランスでも維持できる優れた感覚を持っているはずです。

まとめ

至適筋節長、脊椎の角度は理想がある。
人それぞれ違うそれを覚えるには感覚を研ぎ澄ませて、自分の内面に意識を向けなければならない。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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