環境と認知の相互参照
ヒトは環境に介入する生き物です。
また、環境もヒトの意識に介入します。
簡単な言葉で言い換えると。
ボクサーは練習を「考える」ことで環境に介入します。そして、練習の結果から「学び(環境からの介入)」ます。
環境が観測者を、観測者が環境を、これが延々と際限なくに繰り返されます。
このように要素同士が相互参照するシステムにおいては、小さな揺らぎが爆発的に増幅されます。
例)ボクシング
体重移動打法は物理的にパンチの距離が短くなります。
それは打ち合いの確率を高めます。
体重移動打法その性質上、インサイドでの打撃に物理的な制約があります。
要するに、体重移動打法はインサイドで強いパンチが打てません。
つまり、体重移動打法ではインサイドで相手にダメージを与えられません。
上記の距離が近くなる性質と合わせるなら、「パンチが弱いのに近づかなけらばならない」という、残酷な現実を導きます。
結果的に「体重移動球法」は「殴り合いの根性勝負(泥仕合)」になる傾向を高めると考えられます。
これがカスケード連鎖です。
破滅のドミノ倒し
天才ボクサー「トレーナーが『パンチは体重移動だ』って言ってた。よし!体重移動だ!」
上記の微細な心の動きを作り出したきっかけは、前日のYouTubeのショートだったかもしれません。
天才ボクサー「体重移動打法でサンドバッグの揺れが大きくなった!これが正しいんだ!」
トレーナー「いいぞ!天才ボクサー!そうだ!体重移動だ!」
天才ボクサー「はい!頑張ります!」
この成長初期の幻覚に囚われた天才ボクサーのキャリアがここから先に進むことはありませんでした。
たまたま流れてきたYouTubeのショート動画という揺らぎが天才ボクサーの終焉ま増幅されました。
以上は微細な振動が増幅される様子を具体化しています。あり得ない話ではないと感じませんか?
以下はこれが村全体を破壊する様子を描写します。
デッドスパイラル
体重移動打者同士の試合なら、
1.パンチが弱い
2.距離が近い
より、頑張った方が勝つ確率を高めます。
村全体で「体重移動打法」が支配的なら
頑張る⇒偉い
という価値観が形成される確率が高まると考えられます。
つまり、「体重移動打法」が支配的な環境では、練習や技術の「効率」を無視することを肯定します。
以上は超乱暴な推論ですが、「破滅の自己組織化」や「カスケード連鎖」がわかりやすいと思います。
再帰的なシステム(※)においては、小さな変動が致命的なまでに増幅されてしまいます。
井上尚弥と同じ才能であっても、環境次第では破滅の自己組織化に巻き込まれます。
あなたは高確率で平凡です。
そうであるなら、人脈が人脈を呼ぶ、金が金を呼ぶ、知識が知識を呼ぶ、技が技を呼ぶ…の自己組織化の環境を意図的に構成する必要があります。
デッドスパイラル
僕たちの認知機能には、誤った現実の認識に基づいた行動が、さらなる状況の悪化を招く論理的な構造があります。
間違いが一定の閾値を超えるとシステム全体は、すなわち人生やボクシングは、崩壊に向けて自己組織化を始めます。
「膝を曲げる」「踵を上げる」「顎を引く」「体重移動打法」…などなどは、崩壊を自己組織化する論理的な構造があります。


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