マイケル・ジョーダンの跳躍から学ぶ身体操作

運動理論選手分析
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ハムストリングスによる股関節伸展

もう一つ、そして最重要なのがハムストリングスによる股関節伸展です。

ハムストリングスは骨盤と脛骨と腓骨(どっちもすね)の裏に付着し、これが収縮すると脛骨が骨盤へ引き寄せられることにより、股関節後ろ向きに伸展します。
※ハムストリングスが収縮するとエビぞりみたいな感じになる。

この時地面から返ってくる力の向きは前と上向きです。

同じように跳躍を行う方法にも大まかに2通りの体の使い方があり、大腿四頭筋とハムストリングスの筋力の配合方法は無限です。

ハムストリングス主動でもいいし大腿四頭筋主動でもいい。
しかしながら、研究や実験により走行や跳躍などの競技で結果を出している選手はハムストリングスの活動が大きいと報告されてます。

一つの要因としてハムストリングスの地面へ加える力の向きが挙げられます。
股関節の伸展は上と前方向に身体を推進してくれますが、膝関節の伸展だと上と後ろ方向になり進みたい方向と逆向きの力(ブレーキ)をかけてしまいます。

大腿四頭筋の脱力とハムストリングスによる股関節伸展

ジョーダンはハムストリングスによる股関節伸展がメインです。
ほとんど膝関節は屈曲させていないことからも明らかです。

大腿四頭筋とハムストリングスは対の関係になっています。
ハムストリングスを強く収縮させて股関節を伸展させようとする時に、力みがあると大腿四頭筋は股関節を屈曲させようとするので、ハムストリングスによる伸展を阻害してしまいます。
ハムストリングスの力を効率よく股関節の伸展に使えません。

既述のように人体の構造的にも走りや跳躍、またボクシングにおけるパンチの特性からもハムストリングスを主動にして、大腿四頭筋はあくまでも補助的な役割として利用する方が合理的です。

次にジョーダンの背骨を見てみます。

脊椎の脱力

脱力によって重心が移動し、それが地面へ加える力の総量を大きくして跳びあがる時の推進力を増加させています。

ジョーダンの背骨は地面を蹴って反力を受ける瞬間にしなります。

もし跳びあがる直前に上半身が固いままだと、重心の落下が起こらず地面へ加えられる力が小さくなります。

同時にこの瞬間は下半身は剛体化し硬いバネになっているはずです。

この次の場面では脊椎がぐにゃりと曲がってみぞおちが突き出しています。

意識的なコントロール

とは言ってもハムストリングス主動の跳躍や走行をしろなんて言われても困りますよね。

どの関節のどの筋肉を使っているかなんて普通は意識しません。
運動中に大腿四頭筋をとかハムストリングスを使い分けるというなんてのは、とても難しいか不可能です。

でも僕はコツを掴みました。
ポイントは姿勢です。

各種のスポーツにおける一段階上のレベルへの入口だと僕は考えています。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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