肩甲骨ロックでパンチ力が増す理由

技術運動理論
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肩甲骨平面

大胸筋が肩関節のトルク(ねじる力)を”物理的に”最大化する水平内転角はおよそ45°〜60°。
だいたいベンチブレスで最も力が入る位置。

大胸筋の”生理的な”至適筋節長は0〜30°。

ただ読むのではなく、数字と現実を対応させながら、その数字と式に解釈を与えることが知識を理解することです。暗記するだけでは頭でっかちの無能になってしまいます。それでも事実を認知しないバカよりは遥かに有能ですが。

数字や数式に我流でも少しづつ解釈を与える練習をしていくと、次第に矛盾検知センサーが洗練され、他人の些細な嘘を見抜くようになります。

2つの数値のギャップの意味は後述するので覚えておいいてください。

大胸筋による水平内転力(肩関節トルク)の至適角が、腕を強くスイングできる範囲としての肩甲骨平面(スキャププレーン)の説明の一つです。

トルク(Torque)とは、固定された回転軸の周りにはたらく、物体を「ねじる力」や「回す力」の大きさ(力のモーメント)です。エンジンやモータの回転力、ボルトの締め付け力として利用され、単位は「(ニュートンメートル)」を使用します。

物理学的な定義に基づくと、トルク(力 Moment) $\tau$ は以下の式で表されます。

$$\tau = r F \sin \theta$$

ここで、$r$ は回転軸から力を加える点までの距離(腕の長さ)、$F$ は加える力の大きさ、$\theta$ は $r$ と $F$ がなす角度です。

AI

トルクは単純化すると「物をねじろうとする強さ」と言い換えられます。

ここではトルクは、大胸筋が上腕骨をスイング強さ≒パンチ力、です。

$r$と$F$のなす角が$sin\dfrac{π}{2}= 90°=$垂直、の時にトルクは最大で、なす角が平行に近づくほど0に近づきます。

作用点の距離と回転力の模式図

AIホントに凄い。何度か説明したらホントにイメージ通り生成してくれます。バカと嘘つきから順に駆逐されてしまいます。僕は毎日勉強を頑張って世界バカ順位を下げます。

トルクの数式を分かりやすくした模式図が上の画像達です。

AI画像の左のように、つまり、棒と平行に紐を引っ張った場合、棒を引っ張る力の大半は棒を関節に押し込む力に変換されて棒の回転力には変換されません。

図の右のようにある程度の角度をつけると棒は軸で強く回転します。

上のAI画像はトルク$\tau$が$sin90°$で最大化するのを視覚的直感的に理解させてくれると思います。

話が長くなりました。冒頭で示した大胸筋による上腕骨の回転に関する2つの数値を思い出してください。

水平内転における大胸筋の至適角が肩関節の水平内転0〜30°なのは、$F$と$r$のなす角が水平に近いほど(AI画像の左)、大きなトルクが必要になるから。つまり、一番力が必要な所で一番力が出るような設計になっています。

水平内転の出力がその後の45°〜60°で最大化するのは、トルクの性質と大胸筋の至適角の性質が合成されるから。

※大胸筋の至適角と水平内転のトルクはゴチャ混ぜにせずに分けて考えてください。別々の概念、現象です。

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