ベテルビエフの強さに迫る! 反発の強い姿勢

運動理論
運動理論選手分析

あの強さ手に入れたいですよね。男なら。小細工なしの正面突破。

メイウェザーは巧い。
だけど何か違う。
だって、メイウェザーはボクシングというゲームを攻略しただけで、殴り合いって原始的なボクシングの理念から遠ざかっている気がするから。

一緒にベテルビエフの強さの本質を探しましょう!
以下のシリーズと重複する部分は割愛します。

スポンサーリンク

反発の強い姿勢

僕が一貫して言っているのは「姿勢に気をつけろ」です。
それはこれまでボクシングで重要視され続けてきた「膝を曲げる」「踵を上げる」といった意識的な姿勢を否定しています。

今回は手打ちの視点から、何故姿勢が大切なのかを解説します。

ベテルビエフのこの姿勢、僕はKスタンスと呼んでいるものですが、一流選手に共通しています。

脚をスッと伸ばしてドシッと上半身を股関節の構造に乗せています。

スタンスを広げるとハムストリングスに脛が引っ張られるので若干膝が曲がります。

一流選手にこの姿勢が共通する理由の一つはディフェンスです。
相手との間合いを保つことができます。
そしてもう一つが反発の強さ。

手打ちによる腕の推進の反力が骨格と筋腱を伝ってダイレクトに股関節を押し、そして股関節が床を押します。

一方でこのような猫背で膝を不自然に曲げた姿勢は腕の推進の反力が、曲がった背中や膝のクッションに吸収されて床へ伝わります。

この姿勢だと手打ちによる強力な拳の推進と全身の連動を起こせません。

骨格で楽に身体を支えるとは、換言すると骨格を伝う重力が背骨や膝の回転の干渉を受けずに床へ伝わるということです。
ベテルビエフの手打ちが強烈なのはハムケツが使いやすい骨格であることに加えて楽に無理をせず立っているからです。

以下参考になるスタンスをまとめました。
姿勢を意識するのはよくないと僕は考えていますが、伝統的なボクシングの姿勢が身について力が抜ける感覚を見失ってしまった方は以下を真似してください。

両つま先の向きを見てください。
外向きです。
膝もやや外でがに股。

股関節の構造に沿って立っていると言えます。

矢印の方向に外転(スタンスを広げる)させると構造上外旋と屈曲が起こります。

詳しくは股関節の開閉の構造の記事でまとめてあります。

四股立ちやヤンキー座りががに股になるのは股関節の構造がそうなっているからです。

股関節にドサっと体重を乗せています。

前傾する時もそうです。
股関節にドサっと体重を乗せます。

腕も持ち上げずドサっと乗せます。

後ろ重心とか前重心といった馬鹿げた観念に囚われてはいけません。

Kスタンスは前でも後ろでもなく常に中心(両股関節)付近に重心があります。

長濱陸Tシャツ

お求めはこちらから

お問い合わせはこちら

パーソナルトレーニングやグループトレーニング、セミナーや取材、YouTubeコラボなどのご依頼はこちらからよろしくお願いします。

トレーニングの依頼などはこちらから

スポンサーリンク
Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

股関節おじさんをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
股関節おじさんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました