【パワーポジション】股関節に注力する、全てを変える【骨盤前傾】

トレーニング
トレーニング運動理論

ボクシングに限らずスポーツでは姿勢が重要です。
最初の姿勢がすべてと言えるかもしれません。
姿勢こそが全身が発揮できる筋力の合力を決め、その合力があなたのボクシングがとり得る戦略、スキルセットを決めてしまうからです。

股関節が活性化される姿勢は色んな呼び方がありますが『パワーポジション』とここでは統一します。
パワーポジションは素早く、力強く身体を推進できる姿勢を指します。

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パワーポジション

僕は脚が伸びているとかスタンスが広いとよく言われ、時に誤解から注意すらされますが、意識してやっているわけではなく、ハムストリングスと大殿筋を使える、股関節に上半身を乗せて脱力できる姿勢を追い求めた結果です。

どんどん感覚を深めているので、これが完成ではありません。
もっと変化すると思います。

僕の変化の傾向から考えると、恐らくデービス選手やアルバレス選手のような姿勢に近づいていくと思います。
骨格も筋力も違うので全く同じではありませんが最終的には似てくると思います。

決してデービス選手やアルバレス選手の姿勢をお手本にしているのではありません。
「ケツ(股関節)に乗る」感覚が脱力でき、大きな力を発揮できるからです。

ケツに乗ろうとすればするほどデービス選手やアルバレス選手、フロイド・メイウェザー選手のような姿勢に収斂していくと思います。

この両選手の姿勢からもフィジカルの強さを感じます。

アメリカとイギリスではスタイルが違います。
必然的にボクシングの教え方も違うはずです。
しかし、強い選手の姿勢には共通点があります。

フィジカルが強い選手の姿勢の共通点を抽出していくと、骨盤前傾による臀部と裏腿の活性化と骨格立ちによる脱力に行き着きます。

ゴロフキン選手とアルバレス選手は生まれ育った国も、そのスタイルも異なりますが、共通点とその理由は同じはずです。

この姿勢をそれぞれの国で教えているのではないと思います。
ボクシングの淘汰によりフィジカルが強い選手、そのフィジカルを生かせる選手が生き残る、必然的にこの一つの姿勢に収斂していくんだと考えています。

哺乳類のコウモリと鳥類のハトが全く違う進化の過程を辿り『空を飛ぶ』という生存戦略へ行きついたようにです。

どうやって作るか

パワーポジションの重要性はお分かりいただけたと思います。
次にどうやって作るかを考えていきます。
骨盤前傾を自然と作れることが重要です。

意識的に前傾を作ろうとすると背筋が力んでしまう可能性があります。
そうなると脱力という骨盤前傾の目的の一つを失ってしまいます。

以下は僕が骨盤前傾を作る為の考えを述べていきます。

骨盤前傾を作る方法の一つは腸腰筋のトレーニングです。

腸腰筋トレ

インナーマッスルは関節をつなぎ止めることで骨格を支え、そして骨格の形をを決定する役目を果たします。
なので、インナーマッスルである腸腰筋を鍛えれば骨格を変えられるはずです。

左は腸腰筋の画像です。
腸腰筋を構成する大腰筋、腸骨筋、小腰筋が強く収縮することで骨盤が股関節へ引き寄せられて骨盤が前傾します。

腸腰筋を鍛えて太くすれば骨盤は前傾します。
骨格が形成されてしまう成人前であれば特に効果的だと考えます。

大人になった後でも無理ではないと僕は考えています。

股関節エクササイズ

もう一つは股関節のエクササイズです。
腸腰筋を鍛えても股関節周りの筋群が固まって動かないと、その機能性が低下します。

肩の緊張が続くと筋が固まって肩こりを起こしますよね。
同じように股関節周りも日常的に緊張が続いていると、動かそうにも動きません。

また、普段から股関節を使えていない場合、股関節周りの筋の運動神経が非活性化されている可能性があります。
回路が閉じているので動かそうとしても運動神経が刺激されず筋肉は動きません。

腸腰筋のトレーニングだけではなく、骨格化した筋をほぐし、運動神経を活性化させ股関節を最大限使えるようにする必要があると僕は考えています。

そのために股関節に複雑な動作をさせて強制的に股関節周りの筋を運動へ動員します。
例としては上にある股関節エクササイズです。
脳に股関節の機能、その位置を思いださせます。

赤ちゃんの時のハイハイを思い出してください。
股関節と肩甲骨が連動しなければハイハイはできません。

つまり、子供の頃はできたはずの動きが床に座り胡坐をかく日本の文化的な背景や幼少期の運動経験の少なさ、直立すると腸腰筋が非活性化しやすいという人種的な背景により機能不全を起こしているんです。
知らないとかできないのではなく、忘れているだけなんです。

日常から変える

もう一つ重要なのが日常生活です。
日常の動作の延長線上に競技動作があります。
日常的に骨盤が後傾していると当然競技中も無意識に後傾していきます。

固い椅子に浅く座る

柔らかいソファーに座ると自然とお尻が沈み込むので骨盤が後傾します。
固い椅子に浅く座りましょう。
浅く座る理由は背もたれにもたれると骨盤が後傾するからです。

股関節に乗る

信号待ちや学校、仕事中の直立する姿勢では常に股関節に乗りましょう。
股関節に乗るというのは具体的な説明が難しいですが、初期の段階は両脚を真っすぐ地面へ伸ばして脛骨(すね)から股関節を直線で結び、地面反力で体重を受け止める仁王立ちできなければなりません。
膝が曲がっていると股関節に乗れません。体重は足の踵側の中心で受け止めてください。

脚を伸ばす時は前腿に力を入れて脚を伸ばさないように気をつけてください。
前腿は脱力し、どちらかと言えば臀部が緊張して立てる姿勢が理想です。
厳密には身体は前後左右に揺れるのでそれに合わせて筋力を発揮しますが、大部分は裏腿と臀部が担当します。

まとめ

股関節活性化で全てを変えましょう。
知ることがまずはスタートラインです。

具体的には日常動作を変えて、腸腰筋トレーニングとエクササイズで股関節を活性化です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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