骨格の構造で身体を支える

地面反力を受ける足の位置から頭部が遠ざかると、てこにより頭が重くなります。
身体にかかるてこの作用を軽減して、身体を軽くするには重心を股関節付近に収めることが必要になります。
普通に立って構えた姿勢ならそんなに難しくはありません。
しかし目まぐるしく姿勢が変わるスポーツでは重心を股関節で捉え続けるのが難しくなります。

一流選手のダッキングはこんな風になりますよね。
頭が下がってケツが上がる。
頭部質量の移動による重心の変化を骨盤の質量の移動で吸収し、身体にかかる力を小さくするためです。

頭がさがるとケツが自然と上がります。

そして、この姿勢は同時にハムケツを伸張する姿勢でもあります。
推進力が高まります。

前傾と同時に骨盤が後方へ移動。
上半身のてこが骨盤を上へ回転させ、ハムケツが強く伸張されます。
同時に重心が股関節に乗るのでバランスが安定します。
大男の強打をものともしないカネロの鉄壁ブロックを思い出してください。
バランスが良く、身体を推進する姿勢だからこそ相手の強打を受け止められます。

重心を股関節に乗せ続けます。
デービスが安定して、強打を連打できる理由です。
バランスが悪いと一発打つごとに転倒防止の反射が起こって、次の動作の速さと強さを損ないます。
彼らは無意識レベルで体を軽くする技術があります。
だからこそ爆発的に動けます。
人間の脳は無意識のうちに、経験から得られた動作を取捨選択し合理的な動きを選択します。
日常レベルで微妙な体の違和感に気が付けるか。
感覚に集中しろ、先入観を捨てろと僕が言っているのは、こう言った理由からです。
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コメント
長濱さん
お世話になっております。先日は詳細なご回答いただきありがとうございました。またお礼のお返事遅くなり大変申し訳ございません。
先日の質問の件については私の方でも現在考察中ですので、長濱さんの続きの解説にてまた議論させていただきたく。
閑話休題、本題目の股関節に乗るについて質問です。結論から申し上げると理想的な接地においてはやはり踵は上がるのではないかということです。蹴る瞬間の踵が上がる1フレーム分スピードが上がるからというのが根拠です。
拇子球立ちと踵接地はボクシングに限らず陸上や他のスポーツでも頻繁に議題に上がる話と思います。この折衷案がおそらく陸上短距離で言われるフラット接地(踵をつけている感覚で踵を浮かす)というものかと考えています。
イメージとしては以下の動画のものを想定しています。
①: https://m.youtube.com/watch?v=UEyqevrRUbg
②: https://m.youtube.com/watch?v=TVoftQj-32Y
また長くなり大変恐縮です。以上についてお時間ある際にご意見いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
素早い動きではつま先で接地の衝撃を吸収するのが自然だと思います。
アキレス腱や土踏まずのアーチ構造も衝撃を吸収するような構造をしています。
走行やロマのようなスタイルの連続したステップでは自然と踵は上がるはずですし、デービスのようなボクシングだとどっしりと構えるべきです。
動画(長いので一つ目は途中まで)にある勝ちポジションや浮き身、母指球荷重という考え方はつま先で重心を作っていくような方法で、日本人的な発想なのかな?と感じました。
しかし、常に踵を浮かせた姿勢を継続していくと体が浮き上がるようなパンチになると経験上感じています。
陸上短距離の選手がやや前側(脛骨の真下で荷重だと思います)で接地し、相撲やウェイトリフティングなどは股関節を屈曲し踵側に乗せています。
運動のスタイルに合わせて変えていくべきだとは思います。
が、つま先ではなく脛骨の下、足全体ではやや踵側かつ、やや外側ではないかと思います。
前回の質問の答えについてはまだ続きがありますが、現在指導中の選手の悩みの解決を優先させていただいています。
今回のような議論はとても面白いですね。
このブログで掲示板のようなものを作ってみようかと考えましたが、どうでしょうか。