「股関節に乗る」を解説

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てこ

閑話休題。
てこについて。

こんなヤツ。

同じ力を加えたとしても支点と力点の位置関係によって作用点に働く力の大きさが変わります。

簡単に説明すると、力点が支点から遠ざかるほど作用点を回転させようとする力が大きくなります。
さっきの重心の話もてこが関係しています。

地球に存在する人間は常に重力を受けています。

当然、姿勢によっては人体にもてこが働くことになります。

つまり姿勢によって体の重さが変わるんです。

同じカバンを持っていてもカバンの位置によって重さが変わります。

てこが働くからです。

いかにてこを作用を小さくして、身体を支えるのか。
僕は最小限にてこの作用を抑えて立てる姿勢を「骨格立ち」と呼んでいます。

直立した状態でてこを減らすのは、まあ簡単ですよね。
重力に対してまっすぐ関節を連結すればいいだけなので。

しかしスポーツは姿勢が目まぐるしく変わります。

パーツの配置によって働く力が変わってしまうので、安定性も変化します。

バランスが悪いだけで同じような動作でも転倒防止の反射が起こって、力みを誘発します。
ヒールではバランスが悪くて速く走れませんよね。

固定観念に囚われて自らの感覚を見失うと、バランスが悪いことに気がつきません。ハイヒール(かかとをあげる)を履いていることにすら気がつきません。

バランスの悪い姿勢であることに気がつかず、疲れやすく力みやすい姿勢をしている人が多いんです。おそらくは「膝を曲げる」「踵を上げる」といった先入観が正常な感覚が働くのを妨害しています。

どうやって積み木を積むと安定するのか。

一点で支える場合、上の積み木の重心に近いほどバランスが安定します。

重心を外すと重力は上の積み木を回転させようとします。
この状態で倒れないようにするには何らかの力で重力とは逆向きの回転力を加える必要があります。

人体なら筋力が必要な状態です。

力を抜いてバランスよく立つためには構造で支える必要があります。

ペンの上を触っていますが、指でペンを抑えた時の力はペンの重心方向を向いています。

ペンが傾いて指から加えられる力が重心をそれるとペンが滑るように回転して立たせることができないのは直感的に分かると思います。

「骨格立ち」の股間節の構造だけを抽出したのが「股関節に乗る」です。

コメント

  1. まじかな より:

    長濱さん

    お世話になっております。先日は詳細なご回答いただきありがとうございました。またお礼のお返事遅くなり大変申し訳ございません。

    先日の質問の件については私の方でも現在考察中ですので、長濱さんの続きの解説にてまた議論させていただきたく。

    閑話休題、本題目の股関節に乗るについて質問です。結論から申し上げると理想的な接地においてはやはり踵は上がるのではないかということです。蹴る瞬間の踵が上がる1フレーム分スピードが上がるからというのが根拠です。

    拇子球立ちと踵接地はボクシングに限らず陸上や他のスポーツでも頻繁に議題に上がる話と思います。この折衷案がおそらく陸上短距離で言われるフラット接地(踵をつけている感覚で踵を浮かす)というものかと考えています。

    イメージとしては以下の動画のものを想定しています。
    ①: https://m.youtube.com/watch?v=UEyqevrRUbg
    ②: https://m.youtube.com/watch?v=TVoftQj-32Y

    また長くなり大変恐縮です。以上についてお時間ある際にご意見いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

    • 素早い動きではつま先で接地の衝撃を吸収するのが自然だと思います。
      アキレス腱や土踏まずのアーチ構造も衝撃を吸収するような構造をしています。

      走行やロマのようなスタイルの連続したステップでは自然と踵は上がるはずですし、デービスのようなボクシングだとどっしりと構えるべきです。

      動画(長いので一つ目は途中まで)にある勝ちポジションや浮き身、母指球荷重という考え方はつま先で重心を作っていくような方法で、日本人的な発想なのかな?と感じました。

      しかし、常に踵を浮かせた姿勢を継続していくと体が浮き上がるようなパンチになると経験上感じています。

      陸上短距離の選手がやや前側(脛骨の真下で荷重だと思います)で接地し、相撲やウェイトリフティングなどは股関節を屈曲し踵側に乗せています。
      運動のスタイルに合わせて変えていくべきだとは思います。
      が、つま先ではなく脛骨の下、足全体ではやや踵側かつ、やや外側ではないかと思います。

      前回の質問の答えについてはまだ続きがありますが、現在指導中の選手の悩みの解決を優先させていただいています。

      今回のような議論はとても面白いですね。
      このブログで掲示板のようなものを作ってみようかと考えましたが、どうでしょうか。

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