長岡とのミット打ちで感じた違和感。
推論によってたどり着いた「二軸打者と一軸打者の世界観の違い」という仮説。
この世界観の違いがボクシングシステムを根本から覆すだろうという予感。
長岡のお陰でよりボクシングが鮮明になり、僕のボクシングを見るフィルターが更新されたことで技術が強化されました。
長岡とは不思議な化学反応が起こります。
長岡の探求心が僕を刺激し、本質的なことに気が付かせてくれます。
これから最低でも100年分、ボクシングを推進します。
二軸打法
二軸打法の探求は始まったばかりなのですが、この発見から一週間、二軸打法について考えを深めて論理を拡張してきました。
攻撃だけはなく守備に関しても広がっていきそうなほど、大きな奥行きがこの二軸打法にはあります。
角度、距離感といったかっこいいボクシングに欠かせないテクニックを身に着けるための最短コースを発見したかもしれません。
上記の角度や距離感は意識的に練習する必要がないかも。
二軸だけやっていれば一挙に解決できるかも…との直観が働いています。
車輪や火の利用のような大発見になる強烈な予感がするんです。
日本ボクシングの競技力、環境を一変させる技術であるとの直観。今までのどの発見より興奮しています。
この発見を手助けしてくれた長岡に感謝です。
発見したコツを抽象化してきちんと定義する。
そうやって世界の見通しをよくすることで、それまで見えなかったものが見えてきます。
「ブレーキ効果」「加速意識」というコツの原理を理解すると世界の見通しが良くなりました。
エネルギーの伝達という新たな世界観が加わったことで、パンチを見る目にフィルターがかかります。
そうすると「タメ」の重要性が見えてきたんです。タメのメカニズムを理解してさらに世界の見通しが良くなると「姿勢」「骨格による脱力」の重要性、次に才能の正体であると僕が考えている「骨格」へと繋がっていきました。
今回発見した二軸も似たような連鎖反応が起こる予感があります。
既に角度や距離感との関係性が勝手に頭にバンバン浮かんでいるからです。
潜在意識の思考に僕の筆が追い付かない状態です。
二軸の発見によって脳内に形成された概念のイメージ同士が一気にリンクしていく興奮があり、二軸スコープがすべてのhubとなっているとの直観が働きます。
僕がこれまでに築いてきたボクシング、スポーツの世界観のパラダイムシフト、もう一段深い位置からボクシングとスポーツを見ることができるようになれるはずです。
前へ投げる
振り子の加速メカニズムについてはここで解説しません。
簡単に解説すると「ブレーキ効果によるエネルギーの伝達が起こり、末端が加速する」です。
二軸は軸脚股関節による骨盤の回転と肩関節による腕の回転で拳を加速させます。
動作の開始直後。
腕は慣性によりその場に取り残されるので、骨盤の回転とは逆向きに肩関節は回転します。
従って骨盤の回転力により肩関節の筋腱が引き伸ばされ、その力は弾性エネルギーとして貯蔵されます。
軸脚大殿筋が限界まで伸張されるとSSCにより骨盤の回転力にブレーキがかかり、回転力が消えます。
それと同時に体幹のエネルギーが腕へ移動。
腕の加速曲面へ移ります。
二軸では腕は前へ飛ばされます。
「楕円軌道で前へ投げる」の意味が分からない場合、一軸のスコープで世界を見ている可能性があるので注意です。
骨盤の回転が止まりSSCにより腕が加速。
拳が押し込まれます。
二軸は体の外側で拳が標的と衝突します。
身体が大きな二重振り子となり、拳が加速します。
二軸のスコープは体の外側。
パンチは前方へ投げられます。
何故ならこの範囲の打撃が合理的だから。
説明は次回に譲ります。
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