投擲のリリース
ここでさらに事実を追加します。
“一般的”に投擲のリリースポイントは水平内転10〜30°程度です。
既述の大胸筋による上腕骨トルクの至適角からはかなり遠いですね。
リリースポイントと水平内転力の最大値が全く一致しないのは非効率。リリースが早すぎてエネルギー無駄になります。
肩甲骨ロック
僕は外れ値に上記の矛盾を解消するピーキーな個体がいると考えます。
確か、「腸腰筋とスポーツ」の記事でピーキーな個体について話しましたので、詳しくは探してみてください。
太い前鋸筋により肩甲骨の外転が強調された場合は、広背筋との連動により、上腕骨は内旋されます。

上腕骨を内旋させる広背筋のねじれ構造
連鎖的に大胸筋の停止が内側に巻き込まれます。この構造的連鎖反応を覚えておいてください。

GGGがこの骨格の典型です。肩甲骨の外転が強調された場合は下の画像のような骨格になります。
そして、肩甲骨の外転が強調された骨格は、ある姿勢で大胸筋の構造が最適化されます。

上腕骨の内旋⇒手の甲は前を向く
それは下の大谷のようなリリース直前の姿勢です。
上腕骨に巻き込まれていた大胸筋が慣性力により引き伸ばされます(SSC)。

また肩甲骨の外転は上腕骨を前へ押し出します。
構造的な大胸筋の伸張⇒筋力の増大⇒至適角の縮小
肩甲骨外転⇒至適角の前方への押し
上はリリースポイントと至適角のギャップを縮小する論理的構成になります。
つまり、肩甲骨ロックは腕のスイング能力を増大させます。
また、GGG型の骨格の場合は腕のスイングは構造的にロシアンフックになりやすくなります。
すなわちGGG型の骨格は、スイングの速度の向上を導くだけでなく、物理的なナックルの命中率も高めます。
ナックルが人差し指のゲンコツである証明は下の動画です。
「ナックルは中指なの!」と妄想(≠事実)だけで反論しくるアホが多くて困ります。

肩甲骨ロックは大胸筋による水平内転力増大のリズムにリリースポイントのリズムを同期させます。
肩甲骨の固定
前鋸筋の役割は大胸筋の構造的合理化だけではありません。体幹の剛体化も担います。
体幹の安定(剛体化)が力学的にパンチ力を増大させるのと同じ意味を肩甲骨ロックは持っています。
前鋸筋が弱い場合は、大胸筋の収縮の反作用に耐えられずに肩甲骨が振動します。下の記事で証明したように、土台が振動した場合は力が分散してしまいます。
よってパンチが弱くなります。
以上。肩甲骨ロックの説明は終わり。気が向いたらもっとやります。
ボクシングニアと本気のボクサーの為に時々ガチ解説していくので、好きな人は宣伝してください。やる気になります。
緩い解説はやってて面白くありません。でも、ガチ解説はコスパ悪いんです。記事を書き上げるには膨大なエネルギーが必要です。今回は3時間かけました。
宣伝よろしくお願いします!

コメント