見たものを見たままに

よもやま話初心者向け技術運動理論
対サウスポーの因果関係と相関関係
サウスポー対策を考える 所謂「サウスポー対策」が有用なのではなく、『「サウスポー対策」を必然的に導く前提を持つボクサーが強いだけ』という長濱説。 すなわち、「外側へ踏み込む」ことに「サウスポー対策」の意味や価値があるのではなく、単に強いボク...

見たものを見たままに見る

何がその現象を引き起こしているのか、を分析する場合には、因果関係と相関関係の混同に気をつける必要がある、という、僕の経験から導かれた僕の真理を上の記事で紹介しました。その続き。

この主張は、一見すると上のと矛盾するように見えます。が、矛盾しません。そして、物事を考える時にはとても重要なことです。

しかし、社会通念や歴史を俯瞰するなら、僕を含めた日本人全員が、ひいては人類全員が苦手なことだと考えられます。

論理包含と必要条件と十分条件と同値
論理包含の演算規則はは認識を一般化したものだと仮定して、もう少し論理包含について認識の側面から考えます。 論理包含の定義から同値という概念を演繹出来ます。僕がずっと抱いている「なぜ同値の定義の形はそうなっているのか」という疑問の答えへ繋がっ...
必要十分条件と集合と同値関係
定義は定義として受け入れるとして、その心が知りたくなるのが人情。十分条件と必要条件を定義に背後にある心を考察していきます。 必要十分条件と同値関係 必要十分条件 というわけで十分と必要の日本語から。 【十分・充分】《ダナノ・副》物事が満ち足...

前置きが長くなりました。

今回の主張は「見えたものを見えたまんまに見ろ」です。

この言葉だけでその意味を直感できない場合は、これができていない確率が高いと考えられす。

「〇〇とは✕✕なの!」
ボクシング、父親、大人、社会人などなど汎ゆる言葉が当てはまります。

具体的に「父親」を例に挙げます。
「父親とはこうあるべき」を押し付けてくる人。山程います。

どの期間のどの国のどの地域のどの家庭の父親がそうなっているのかを問うてみれば、きっと答えられません。父親のあり方なんて多種多様だからです。

すなわち「父親」は、それを押し付けてくる人達の空想の中にしか存在しない何かです。

往々にしてそれらの主張は、他人を自らの意思に服従させたいが為に用いられる詭弁か誤謬です。

国「日本人とはこうだ。八紘一宇の元にアジアを解放する救世主だ!死ね!」
国民「うおおお!」
他人(大衆)を従わせる弁論家の修辞法。

大衆「日本人とは?我々がそれに従わなければならない証明は?」
この態度をとらないとコントロールされます。「父親」「ボクサー」「基礎基本」。すべて同じ。アルファがベータを支配する為のツールです。

アルファ・オスと悟りとノブレス・オブリージュ
アルファ・オス不在の巨大な群れの暴走 アルファ・オスとベータ・オス 日本語の記事が無かったので英語で。 【α male and β male】Alpha maleandbeta male, or simply putalphaandbeta...

ジムに金と人生を支払って得体のしれないと何かを教えられているなんてことがあってはなりません。一人でもそうしたら、ボクサー全員の損失です。

https://amzn.to/3WQHs8P
ネット上で頻繁に見られる詭弁と誤謬
ネット上の詭弁に頭を悩ませるのは今日で最後。 藁人形論法 ストローマン(英:straw man)は、議論において、相手の主張を歪めて引用し、その歪められた主張に対して反論するという誤った論法、あるいはその歪められた架空の主張そのものを指す。...

ヒトの目は曇りに曇っています。というか多分、現実を正しく認識できません。
はい・いいえ、存在・非存在、始り・終り、という認識の規則に縛られています。現実がこの推論規則で捉えられる保証はありません。

ブラックホールや対生成、対消滅のような、現時点においては、ヒトの認識規則を越えているように見える現象もあります。

もしかすると、大半のヒトは知覚できないだけで、おばけや妖怪(異次元人)が、直ぐ側にいるかもしれません。

話を広げすぎました。何が言いたいのかをまとめると、「ヒトは現実を正しく見ていない」です。

この規則をボクシングのスケールに縮小してみます。

ゴロフキンの側頭部パンチ

「本当にこめかみ(≒テンプル)を殴っているだろうか」

「そもそもフックとはどんなパンチだろうか」
「パンチとはなんだろうか」

仮に現実を見られずに、テンプル(≒こめかみ)をそのまんま理解したら。

ガードを上げるだけで相手は打撃される面積を隠すことができますから、ボクシングの難易度は上がります。自分でその難易度を高めてしまう、仏教の言う自縄自縛。自業自得。

フック→こめかみ
1つ目の証明で躓くので、その先の、「相手の資源を分散させる」チェスゲーム視点、さらにその先の「ボクシング論理的思考」視点へたどり着くことは困難だと予想できます。

チェスゲーム視点
チェスゲームは、分解すると色んな解釈ができると考えられますが、その中で具体性が高く最もそれが分かりやすいのがコンビネーションだと思います。 駆け引きは一言で言うなら「相手の資源を分散させる戦略(≒物語)」です。 この視点でなら、ジャブはジャ...
夢と主観と客観とフロー
戦う上で避けては通れない壁。二人の自分の調和。最難関だがここを突破すれば道が開かれる。 主観と客観の調和 長濱説では意識は主観と客観に分けられます。俗に言う本能や潜在意識が主観、理性や顕在意識が客観。この二つが少しづつ調和し始めてから僕は大...
関係によって存在が定義される
底なし沼ですね。納得することはできるのだろうか。「存在」について僕の考えを書き出していきます。 上の記事で解説しているように「存在」と「関係」は別の性質を持つ概念ではないのか?って発想へ行き着きました。となると「存在」って、つまり概念を創る...
公理と証明と認識
公理と証明と認識 この定義は発想が面白く、また根底にある考え方が有用だと感じたので共有します。 これは極めて抽象的な文なので、「直線」を「親子関係」、「点」を「親」「子」と文字を置き換えても文が成立します。 抽象度を高めて共通項以外を削ぎ落...
妄想を捨てて現実を見る
昨日、長岡の試合がありました。結果は引き分け。優勢点という特別ルールにより、新人王戦は勝ち上がりました。 厳しい評価をすると長岡は毎試合悪くなっています。自らパニックへ陥り打ち合いへ、というパターンが試合ごとに強くなっいます。 昨日の試合は...
人の不幸の正体 主観と客観の混同
不幸は主観と客観の混同により起こっているとする長濱説です。 不幸と不運 客観と主観 主観は「自らの純粋な欲求」。客観は「他者があなたに期待しているはずだと”あなたが”勝手に考えた欲求」、つまり妄想です。どちらも自分の中から湧き上がるもので簡...
建設的パラノイア
著者のダイアモンドが定義している「建設的パラノイア」が面白いので共有します。非合理に見える文化への解釈です。 ※ジャレット・ダイアモンド…まさか…ッ…スタンド使い…ッ ダイアモンドはパプアニューギニアの奥地に住む伝統的な民族の奇妙な風習と遭...
匿名のネット民の言葉の軽さ
イライラを吐き出します。 イライラの原因は匿名のネット民の無責任な発言。批判や指摘の論理的な説明になら僕は常にオーブンですが、侮辱したいだけの感情論は拒絶します。臆病者共はくだらない一言がどうしてもやめられないようです。 臆病者共に現実の社...
言ってはいけない その二
Xで勧めてもらった橘玲さんの「言ってはいけない」シリーズが衝撃的で、その引用元となる遺伝行動学などの関連書籍を読んで驚愕しました。 知能や性格は遺伝的に規定されており親の教育の影響は薄いという統計的事実。基本的に人は友達との関係から社会を学...

お問い合わせはこちら

パーソナルトレーニングやグループトレーニング、セミナーや取材、YouTubeコラボなどのご依頼はこちらからよろしくお願いします。

トレーニングの依頼などはこちらから

長濱陸Tシャツ

お求めはこちらから

スポンサーリンク
Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

股関節おじさんをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
股関節おじさんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました