手打ちver3 腕の並進

初心者向け運動理論

下の記事の続き。

この回はこの回転のメリットを考えてみます。

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腕の並進

腕の並進

■に赤い矢印の方向へ速度を持たせたい場合、同じ力であるなら、同じ方向(θ = 0°)へ力を加える続けることで速度を最大化できます。

黄色矢印の方向へ力を加えた場合、その水平成分だけが■に赤矢印方向への運動量を持たせることになり非効率です。

パンチも同様に同じ方向へ力を加え続けることができれば、腕を効率的に加速させられます。
腕を押すのは肩甲骨です。座った状態から立ち上がる時や思い物体を押すときに背中でグッと押す感じを思い出してください。腕は軽いので背中で押すのを感じるのは難しいのですが、手打ちでは同じ原理で加速させます。

左図は肩甲骨平面の模式図です。

肩甲骨平面は上腕骨と肩甲骨が噛み合うポジションを指し、体幹の運動量を効率的に腕へ伝えることを可能にします。

腕のスイング時に、例えば弱いパンチの軌道の固定観念に囚われたり、力みによる干渉があった場合などは、腕が肩甲骨平面を抜けて肩や胸の筋肉で腕を支える形となり体幹の力をロスします。

左図はパンチを上からみた場合の模式図です。

(※1)黄色の軌道(一軸)でパンチを打とうとした場合、肩甲骨平面から抜けて体幹の力が肩や胸の筋肉の干渉を受けてしまいます。

赤矢印の方向へ腕を推進するなら、肩甲骨の外転と体幹の小さな回転で抑えられるので、腕が制御しやすく、肩甲骨で強く押して加速させやすくなります。

(※1)
体幹を大きく回転させた場合は追従して肩甲骨平面が移動するので、そに限りではありません。

下の動画のように構えると前鋸筋を効かせて上図の理屈により強く速い軌道でパンチが打てます。

基本的に強い選手はこの構えになっています。

腕が固定されて動かなくなるので守りが強固になり、かつ前鋸筋が効くのでパンチはが強く速くなります。

ガードを下げるメイウェザーなどのスタイルもこの延長線上にあります。

リカルド・ロペスも同じですね。
初心者の目標はここ。突破することで世界が開けていきます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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