ロマチェンコの戦い方の全体像

戦略選手分析

ロマチェンコはジャブ。
ヒットして相手は身体が硬直しました。

すかさずロマステップ。

相手の死角、ここで強いフックを持ってきます。

ロマチェンコが何をしているかというと駆け引きです。
「後出しじゃんけん」をするために大きな労力を使っているんです。
相手が何かを出すまで我慢。相手の身体を硬直させて自由を奪うまで我慢をしているんです。

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何をしていないのか

じゃあ何をしないのか。
それは強打です。
「正確には相手の動きを止め、安全な位置取りをするまでの強打」をしていません。
強い動きをするためには時間が必要なんです。
高く飛ぼうとするとしゃがみます。
速く投げようとすると振りかぶります。
大きな力を発揮するには時間がかかるんです。

ロマチェンコもこのルールには逆らえません。
後出しじゃんけんで勝ち続けるためには動作の始動時間は極力短くしたい。
相手を混乱に陥れるために色んな動作で攪乱したい。

そのためには強打を捨てる必要があります。

ロマステップは強打でも実現できる

じゃあ強打とロマステップは組み合わせられないかというとそうではありません。
ロマチェンコは何をしたいのかといえば、それは相手の身体を硬直させることです。

強打でもいいんです。
相手身体のどこかにパンチを当てれば相手は驚いて動きが止まります。
その瞬間なら相手の死角に回り込むことができます。

具体的な選手だとマイク・タイソンが思い浮かびます。
ただアルバレスがいちいち相手の死角を奪わないように、タイソンにもあまり相手の死角を奪う利点がありません。

相手を正面に捉えて最大火力で打ちのめしてしまったほうがいいからです。
相手の死角で攻撃するのは安全ですが、正面の急所が隠れてしまい攻撃力が低下します。

ロマステップは強打と組み合わせることができるが、あまり利点がない。
ということが言えると思います。
現に強打の選手はあまり横へ動きません。
これは自分の長所を生かしてダメージを奪う方が効率がいいからだと僕は考えています。

余談

ロマチェンコが負けた2敗を見てみるとロマチェンコの戦略が機能しなかったと言えると思います。

ロマチェンコとの駆け引きをせず、パンチを受けようがお構いなしで頭から突っ込んだサリド。

後ろ足に体重を残したままジャブを出して、ロマチェンコのフェイントに付き合わなかったロペス。

両選手ともロマチェンコのに後出しじゃんけんをさせませんでした。

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漫湖公園筋トレ部

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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