体重移動と打撃

大谷翔平とタイガー・ウッズ、井上尚弥は小さな体重移動で強力に腕をスイングしています。
仕事
物体に力 F が作用し、その位置が Δx だけ変化したとき、力 F がこの物体に対してした仕事 W は
$\displaystyle W={\boldsymbol {F}}\cdot \Delta {\boldsymbol {x}}$
によって定義される。
パワー(Power)は、主に物理学・工学において「1秒間あたりにどのくらいの仕事をしたか」を示す仕事率(単位:W/ワット、J/s)と定義されます。
- 単位時間(秒)あたりの仕事量(J:ジュール)のこと。エネルギーをどれだけ速く変換・消費できるかを表します。
- 式:\(P = \frac{W}{t}\) (W: 仕事、t: 時間)
- 別表現:\(パワー = 力 \times 速度\)
Gemini
時間当たりどれだけ仕事をしたのかがパワー。
仕事は力の距離積分。
移動距離が同じだと仮定するなら、単位距離当たりの力が大きくなると仕事量は増えます。
タイガー・ウッズの飛距離は、全盛期においては文字通り「桁外れ」であり、現代のプロゴルフ界における「パワーゲーム化」の先駆けとなりました。
タイガー・ウッズのドライバー飛距離は、全盛期で約290〜310ヤード(平均)、最長では400ヤードを超える記録も持つ。PGAツアーのデータでは2002年に498ヤードの記録がある。
大谷翔平のホームランは驚異的な飛距離を誇り、特大弾の平均は約130〜140メートル超、最長では約150メートル(493フィート)を記録しています。
AI
体重移動で飛距離、すなわちパワーを増す戦略が最適解なら、彼らもそうしているはずです。
僕の目にはそうしているようには見えません。むしろ体重移動を小さくし、クイックに力を発揮しているように見えます。
また、それにより「球(≒相手≒投手)を良く見る」ことを可能にし、打撃の精度を高めていると考えることもできます。
彼らがそうできるのは、体幹から腕を強力にスイングできるエネルギーを捻出できるからでしょう。だから体重移動によって重力の力を借りる必要が小さいのです。
1.蹴り脚に乗り込む
骨盤が前傾している場合は、直立姿勢でハムケツに予備緊張が加えられるので、乗り込みによる重力の位置エネルギーのハムケツの弾性エネルギーへの変換が一瞬で完了します。
腸腰筋が弱く骨盤が前傾していない場合は股関節がロックされません。この場は大腿骨を通過した力が構造的に膝を曲げます。つまり、蹴り脚への乗り込みのエネルギーが膝を曲げる物理的な運動として漏出します。
2.脇腹の収縮
股関節がロックされない場合、胸椎を側屈したエネルギーは股関節及び膝関節の振動という、パンチとは無関係な運動に変換されます。
3.上半身の剛性
スイング時に脇腹が収縮される場合は脊椎が物理的に圧縮されます。構造的に不安的な脊椎を圧縮することは体幹の剛性を高めます。
脇腹を収縮させて上半身を圧縮できない場合は、腕のスイングのエネルギーが脊椎の振動に変換されます。
上半身の剛性の説明は↓の動画。
4.肩の剛性
股関節をロックする筋力が弱い場合は、骨盤前傾→胸椎後弯→肩甲骨外転前傾ロックの連鎖反応が弱くなり、前鋸筋に予備緊張が加えられず、肩甲骨外転前傾ロック≒肩の剛性、が低下します。すなわち、バット、クラブ、拳が目標に衝突した場合の力が腕の振動として漏出します。
5.大胸筋の予備緊張
肩甲骨が外転前傾でロックされない場合は、大胸筋への予備緊張が弱まります。すなわち、腕のスイング能力が低下します。
以上より、腸腰筋による股関節ロックが強い場合は、比較的に小さな体重移動で腕の加速が完了します。
そうでない場合は体重移動が必要になります。
この場合は無駄が無駄を呼ぶ自己強化に陥り、スイングが崩壊します。
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