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見たものを見たままに見る
何がその現象を引き起こしているのか、を分析する場合には、因果関係と相関関係の混同に気をつける必要がある、という、僕の経験から導かれた僕の真理を上の記事で紹介しました。その続き。
この主張は、一見すると上のと矛盾するように見えます。が、矛盾しません。そして、物事を考える時にはとても重要なことです。
しかし、社会通念や歴史を俯瞰するなら、僕を含めた日本人全員が、ひいては人類全員が苦手なことだと考えられます。
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前置きが長くなりました。
今回の主張は「見えたものを見えたまんまに見ろ」です。
この言葉だけでその意味を直感できない場合は、これができていない確率が高いと考えられす。
「〇〇とは✕✕なの!」
ボクシング、父親、大人、社会人などなど汎ゆる言葉が当てはまります。
具体的に「父親」を例に挙げます。
「父親とはこうあるべき」を押し付けてくる人。山程います。
どの期間のどの国のどの地域のどの家庭の父親がそうなっているのかを問うてみれば、きっと答えられません。父親のあり方なんて多種多様だからです。
すなわち「父親」は、それを押し付けてくる人達の空想の中にしか存在しない何かです。
往々にしてそれらの主張は、他人を自らの意思に服従させたいが為に用いられる詭弁か誤謬です。
国「日本人とはこうだ。八紘一宇の元にアジアを解放する救世主だ!死ね!」
国民「うおおお!」
他人(大衆)を従わせる弁論家の修辞法。
大衆「日本人とは?我々がそれに従わなければならない証明は?」
この態度をとらないとコントロールされます。「父親」「ボクサー」「基礎基本」。すべて同じ。アルファがベータを支配する為のツールです。
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ジムに金と人生を支払って得体のしれないと何かを教えられているなんてことがあってはなりません。一人でもそうしたら、ボクサー全員の損失です。
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ヒトの目は曇りに曇っています。というか多分、現実を正しく認識できません。
はい・いいえ、存在・非存在、始り・終り、という認識の規則に縛られています。現実がこの推論規則で捉えられる保証はありません。
ブラックホールや対生成、対消滅のような、現時点においては、ヒトの認識規則を越えているように見える現象もあります。
もしかすると、大半のヒトは知覚できないだけで、おばけや妖怪(異次元人)が、直ぐ側にいるかもしれません。
話を広げすぎました。何が言いたいのかをまとめると、「ヒトは現実を正しく見ていない」です。
この規則をボクシングのスケールに縮小してみます。
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「本当にこめかみ(≒テンプル)を殴っているだろうか」
「そもそもフックとはどんなパンチだろうか」
「パンチとはなんだろうか」
仮に現実を見られずに、テンプル(≒こめかみ)をそのまんま理解したら。
ガードを上げるだけで相手は打撃される面積を隠すことができますから、ボクシングの難易度は上がります。自分でその難易度を高めてしまう、仏教の言う自縄自縛。自業自得。
フック→こめかみ
1つ目の証明で躓くので、その先の、「相手の資源を分散させる」チェスゲーム視点、さらにその先の「ボクシング論理的思考」視点へたどり着くことは困難だと予想できます。
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