ボクシングの究極系 スーパーロマ vs スーパーデービス

よもやま話試合予想選手分析

以下の記事で数百年間高いレベルの競争が続いた場合、ボクシングの戦略は究極のタンクか究極のロマの二通りに二極化されるだろうってお話しました。
で、想像力を働かせてどんな能力が備わっているのだろうかと遊んでみました。

くっそしょうもない記事なんで暇つぶしに読んでください。

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二極化するボクシング

スーパーロマ

ロマを超越したロマをスーパーロマと呼称します。

タメの短い動作で人間の限界の移動性と連続性を実現していますので、度を超えた速いリズムで動き回って攪乱してきます。しかし慌ただしさはなく次のムーブは読めません。

戦略の全体像としては速いリズムから繰り出される小さなフェイントで攪乱し、敵のバランスを崩していくというもの。バランスが崩壊して動きが止まるとロマステップで相手の背後の死角へ回り込み強打を叩き込んできます。

小さな嘘を積み重ねて相手の退路を奪い、地獄へ導く緻密な詐欺師です。

パンチのフェイントはタメと制止動作が必要となり時間を浪費します。
スーパーロマの戦略とは適合しません。
恐らく相手のパンチが届くギリギリのラインを行ったり来たりするボディーフェイントを多用します。
相手を攪乱しバランスを崩す作業に長い時間と労力を費やし、相手の足場をどんどん奪っていきます。
空振りやダッキング、スウェイバックなど相手のミスを誘ったら一気に接近。
タメの小さい軽打を内外、上下に打ち分けます。
相手は守ろうと頭を振れば振る程、蟻地獄のように足場が崩れてスーパーロマの元へ引き寄せられていきます。
ここで動きを止めてガードを固めるのは悪手でスーパーロマは得意のガード剥がしでこれを無力化し、解体作業を続行します。

対策はメイウェザー並みのバックジャンプ。
回転力に特化したスーパーロマの射程は長くありませんし、細かいステップで追撃してきますが、大きなジャンプはしません。
ディフェンスをするなら「一気に射程圏外へ飛び退く」これしか思い浮かびません。
そして仕切り直し。
スーパーロマの攻撃が始まると手に負えませんので、できるディフェンスはバックジャンプによる徹底的な攻防拒否。

メイウェザーのバックジャンプに刮目せよ

スーパーロマはロマ戦略の最高峰なので同じ戦略をとると勝てません。
対抗できるとすればスーパータンク、スーパーカネロ。

スーパーカネロ、デービス

スーパーデービスは度を超えた威圧感で中央を陣取り相手を見据えてジリジリと近寄ってきます。
常にパワーポジションをキープし射程に入ると一瞬で迎撃してきます。
スーパーデービスは相手の攻撃に対して足を止めたヘッドムーブメント、ハンズディフェンスで対応します。どの場面でも勝負を決してやるとの決意の元、パワーポジションは絶対に崩しません。
バックステップは最低限、リング上は常にカウンターの気配。
迂闊にスーパーデービスの射程に入ると迎撃されるので、相手は射程外からフェイントで攪乱し、隙を作るしかありません。

この作業にもたつくとスーパーデービスは特大のフェイントで威圧しながらロープへ追い詰めていきます。
相手のミスを誘ったらビッグショット。
ワンパンで勝負は決まります。

スーパーデービスと正面で向かい合って戦えるのは幼少期からパパチェンコの拷問により任務遂行以外の感情が消失したスーパーロマだけでしょう。
スーパーデービスの強打を恐れません。

しかし、スーパーデービスは甘くありません。
幼少よりメイウェザーの財力による超高等教育を受けているので、スーパーロマに惑わされて空振りでもしたらどうなるかは計算できます。

スーパーロマもスーパーデービスの射程に入る危険性は計算しつくしています。

コンピューターによるプログラムならリスクとリターンを天秤にかけて、お互いに引き分けを選ぶんじゃないかと思います。引き分けなら失うものがありませんので。

スーパーデービスとスーパーロマのリスク許容度を限界まで引き上げた場合、ロマの連続性がミスからの立ち上がりに有利だろうと考えられるので、10000回戦った場合の勝率はロマが有利になるんじゃないかと思います。

机上の空論ですが、幼少期からパパチェンコの拷問を受け続けたきたスーパーロマがボクシング最強です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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