体幹が強いと反動動作が小さくなる

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高速で腕を振り回すには大きなエネルギーが必要になります。

人体には大きなエネルギーを調達する仕組みがあります。

重力による位置エネルギーを調達する為の仕組みとしてサイレントピリオドがあります。スポーツにおける「サイレントピリオド(筋放電休止現象)」とは、筋肉が最大限の力を発揮する直前に、一時的に筋肉への活動(筋放電)がゼロかそれに近い状態になる神経生理学的な現象を指します。これを上手く活用することで、脱力から爆発的なパワーを生み出すことができます。

Gemini

パンチの予備動作としての腕の落下は、サイレントピリオドにより引き起こされます。

サイレントピリオドによる瞬間的な脱力は、推進の慣性力と重力を胸と肩の筋腱の弾性エネルギーへ変換し、それを最終的にはパンチ力へ変換します。

脱力して腕を落下させることで大胸筋への張力を生み出しています。

スポーツの上手さは反動動作の上手さ【SSC】
反動動作は合理的な動作です。「やる、やらない」ではありません。やるんです。一択です。考えなければならないのは、どうやるのか、どう鍛えるのかだけ。デコピン反動動作が分かりやすいのがデコピン。デコピンは抽象化するとこんな構造になっています。親指...

体幹の捻転

体幹の強い捻転を起こして瞬間的に体幹に大きな角加速度を持たせれる場合は、サイレントピリオドによる腕の落下時に大きな位相差を生み出すことができます。そして、そこからエネルギーを取り出せます。

もう少し具体的、正確に説明すると、
サイレントピリオドによる腕の落下の最中に強い体幹の捻転が起こった場合、慣性により取り残された腕と急速に回転する体幹の間の速度差が大きくなる為、重力と慣性力による肩と胸へ加えられる張力(弾性エネルギー)が大きくなり、結果的にパンチ力が高まります。

所で、上は空間からエネルギーを取り出しているという説明ではなく、慣性と重力をフックにして体幹のエネルギーを強制的に引き出していることの説明です。
無からエネルギーを取り出す魔法ではないので、誤解のないようにお願いします。

要するに
「体幹が強いは場合は反動動作が小さく済む」
ということです。

肩甲骨ロック」も反動動作を小さくするすることに寄与します。

位相差(いそうさ)とは、同じ周期を持つ2つの波(交流電流や光など)のタイミングのズレのことです。

Gemini

ラリアットパンチと伸張性収縮
筋肉の性質とパンチ筋肉の性質グラフより、外力により一気に引き伸ばされた場合に大きな力を発揮するのが伸張性収縮、時間をかけて大きな力を発揮するのが短縮性収縮です。簡単に例えると、接地や腕のスイングのように、強制的に引き伸ばされながら"受動的"...

あなたはパンチに必要なエネルギーの量の計算方法はおろか、サイレントピリオドという現象があることすら知らなかったのではないかと思います。

それでもパンチは打てたはずです。

自動システムが勝手にやってくれるからです。

反動動作が大きいのは、体幹と腕の速度差を生み出せないからです。
つまり「体幹の捻転」と「肩甲骨ロック」が弱いからです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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