テールリスクが通常の正規分布を超えてファットテールを形成する主因は、構成要素間の「相互依存関係」が、分布の「自己組織化」を起こすから。
これを説明します。
テールリスク
滅多に起こらない極端な事象
ファットテール
極端な事象の分布の裾が広がること
認識のカスケード
カスケード
上から下へ段階的に流れていく現象を表す際に、ビジネス、IT、エンタメなど幅広い分野で日常的に使用されています。Gemini
カスケードは要するにドミノ倒しです。
要素同士が繋がれた再帰的なシステムに於いては、ある変数の変化は他の変数の確率分布を変化させます。
例えば腸腰筋は
腸腰筋→骨盤前傾→股関節ロック→みぞおちを潰す→肩甲骨ロック→背屈ロック
という風に、技術発見の確率分布を物理的にある方向に偏らせます。
※カスケード連鎖
つまり、腸腰筋はボクサーのポテンシャル(可能性)を変化させます。
技同士の相互参照
個々の技術は独立しません。互いに参照し合します。
ジャブの効力はロングフックとの相互参照の結果として現れます。
例えばゴロフキン。
ゴロフキンの相手は彼の強いジャブを警戒するからロンフックへの反応が遅れます。また、ロングフックを警戒するからジャブへの反応が遅れます。
ゴロフキンのシステムにおいては、技と技が相互に強化し合う関係を考えることができます。
技術のネットワーク内のノード(技)同士は、互いを参照し合うことで微小な揺らを増幅させさせます。
カスケード連鎖はその名の通り、一つの要素の変容が隣接する要素の閾値をカスケードのように突破させることを指します。
連鎖的に系全体を崩壊(≒成長)させるプロセスの基盤です。
井上尚弥と4回戦ボクサー、街ボクサーの絶望的な差は、カスケード的な連鎖が起こっているか否かです。
核分裂反応は閾値を超えるまでは静かにしています。しかし、臨界点に達した瞬間に相転移して全く異なる現実を連れてきます。
ボクシングのシステムも同じです。

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