側頭部パンチ

技術選手分析

フックは側頭部

フック→こめかみ❌️
フック→側頭部⭕️

前者でも問題はありませんが、この場合は相手がガードを高くすると打つ場所がなくなり、フックを選択する意味が失われます。

ゴロフキンのフック
ベテルビエフの側頭部フック
ベテルビエフの側頭部フック

側頭部フックとGGGシステム

マーティンのように、GGGとベテルビエフも積極的に側頭部を殴っているのが分かります。ベテルビエフはかなり執拗です。

頻度や打ち方から、彼らは偶然にそうなっているのではなく、マーティンと同様に意図的にそうしていると予想するのが妥当だと思います。

耳を狙われるのは僕の経験とも符合します。

GGGは、ジャブで相手の注意を正面へ集め、守りが手薄になった側頭部を叩きます。
合理的かつシンプルなパターンだからこそ、彼は失敗が少なく勝率が高いのでしょう。

裏をとるなら、ジャブが機能しづらい場合、例えばサウスポーなどにはその戦略が機能しづらい、と言えます。ウィリー・モンローやダニエル・ジェコブス、カシム・オウマは、GGGが「苦戦」した評価された試合ですが、この推理とも整合的です。

前にガードや注意を集めて側頭部ズドンがGGGのKOパターン。

ゲンコツパンチ

GGGのように、側頭部にナックルを当てるのは難易度が高く感じます。

が、橈骨と肩甲骨の構造から、それができた場合は、三半規管に強い衝撃が与えられると推理でき、習得の価値は高いと考えます。

この技の習得を目指した場合は、「握り」が優先順位の高い所に位置するだろうと予想しています。

バットやボールなど、腕をスイングする時に合理なのは、人差し指と親指を主体とした握りです。パンチも同じ。

人差し指と親指でグリップし、小指と薬指はほとんど使用していないと僕は考えます。

日本の高校野球までに多い、傘を持つようなバッティングフォームは、肩甲骨の外転前傾が弱いからと考えられす。恐らくは生来的な腸腰筋前鋸筋小胸筋などの弱さが影響していると考えます。
つまり、握りだけでもだめであろうと。肩甲骨の外転前傾が起こらないと、上の彼らのように脇を開いた姿勢(前鋸筋小胸筋)でバットを支えるのは難しいでしょう。代償として、肩にバットをぶら下げるような構えになりす。

広背筋や大胸筋の構造から、二足歩行を獲得した先祖は、槍をのような、長軸を持つ構造を投擲することに生存価を見いだしたのだと推理できます。ジャイロ効果により槍の飛距離が伸びます。つまり、そうでない場合と比較して安全に猛獣を狩れます。ここに淘汰圧がかかったのだと現時点では考えています。これを強調するなら、握りは人差し指と親指。

ジャイロ回転の例はコマや弾丸。

先祖の生きていた野生下では、「合理的な動作」を考えたり、「練習で体力を浪費」する余裕はありませんから、そうぜずとも咄嗟にそうなるように設計されている、と推理するのが妥当だと思います。

つまり、合理的なスイングを引き出すのは前鋸筋小胸筋腸腰筋>握り>練習ではないかと。

きっと槍やボールを握るときの握り。

 

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有
テノデーシスアクションによる背屈ロック
腕のスイングと前鋸筋とゲンコツ【パンチ力強化】
以下の記事の続き。 関西と東京で僕のボクシング教室を受けてもらった方は肩甲骨で腕を持ち上げる方法を思い出してください。 あの方法で構えることで腕のスイングが激変します。カネロ、GGG、モンスター、ベナビデス、ベテルビエフ...など上げればキ...
ゲンコツロックでパンチ力強化
以下の記事でゲンコツロックについてお話しました。記事を要約すると腕の重さを複数の関節、筋肉に分散させて腕を軽くしている、ですね。 ゲンコツロックで肩甲骨が浮く 詳しくは上の記事を見てください。 ゲンコツロックで長母指屈筋を腕を持ち上げる作業...
ゲンコツロック その二
動画のように拳が握れると肘から肩甲骨までロックがかかります。 手首を掌屈させる筋肉と腕を押す重力が関与している気がしています。  配膳のする時、または女物のバッグを手に掛ける時って自然と肘を90度に固定しますよね。それは、その角度で肘がロッ...
側頭部パンチ
ガードを固めるヨカの腕を迂回させて積極的に側頭部へフックを当てているのが分かります。 これほど頻繁なのは、マーティンが意図的にそれを狙っているからと考えます。 三半規管は耳の奥にあります。 恐らくは体にかかる加速度を感知し、バランスの変化に...
側頭部パンチ
ガードを固めるヨカの腕を迂回させて積極的に側頭部へフックを当てているのが分かります。 これほど頻繁なのは、マーティンが意図的にそれを狙っているからと考えます。 三半規管は耳の奥にあります。 恐らくは体にかかる加速度を感知し、バランスの変化に...
側頭部パンチ
ガードを固めるヨカの腕を迂回させて積極的に側頭部へフックを当てているのが分かります。 これほど頻繁なのは、マーティンが意図的にそれを狙っているからと考えます。 三半規管は耳の奥にあります。 恐らくは体にかかる加速度を感知し、バランスの変化に...
長濱陸Tシャツ

お求めはこちらから

お問い合わせはこちら

パーソナルトレーニングやグループトレーニング、セミナーや取材、YouTubeコラボなどのご依頼はこちらからよろしくお願いします。

トレーニングの依頼などはこちらから

スポンサーリンク
Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

股関節おじさんをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
股関節おじさんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました