計量失格が続くボクシング界にいて感じること

よもやま話

僕が感じていることを共有します。
これはきっと、普通の営利企業で働いていてかつボクシングジムへ通っている人なら感じてい人なら感じていることだと思います。

減量の失敗。

何故、続くのか。
根本には「知識不足」があり、さらにその「知識不足」という結論を演繹する前提には「人材の流動性の低さ」があると感じています。
「人材の流動性の低さ」が業界内の文化的経済的構造を固定してしまっていると考えられます。

他のメジャースポーツには劣るとしても、ボクシングなどの格闘技に人気がないとは思いません。それは単純かつ原始的なスポーツである故に人々の本能に訴える力があると感じるからです。前提となる難しい知識はほとんど要りません。観客は分かりやすい闘争を楽しめます。

サッカーやバスケットボール、野球ほどではないにしても、それらに次ぐ程度のポテンシャルはボクシングにはあるはずだと思います。
男の子はウルトラマンや仮面ライダーが好きです。子供の頃に父親とごっこ遊びをした記憶のある男の読者も多いはず。それを楽しませたのはボスになりたい、闘争をしたいという本能であるはずで、であるなら、ボクシングなどの格闘技はもっともっと人気があって然るべきだと感じます。

何が言いたいのかというと。

ボクシングという競技の市場規模のポテンシャルを抑制しているのは、ボクシングの中にいる僕たちではないのか?ということです。メイウェザーがYouTuberなどとの試合で荒稼ぎをするのは、それができるだけの前提があるからです。

それを妨げているのが既述の人材の流動性の低さだと推論しています。

ボクシングジムを思い出してください。
前時代的な価値観が未だに強く引きずられており、技術や戦略、練習方法の発展が長らく起こっていないのを感じるはずです。
そもそも、業界内では発展を起こそうとする思想や論理的な手順は共有されておらず、現状維持の手順としての価値観や技術論が歓迎されています。反復を極端に美化したり、昔ながらのやり方を延々と繰り返したり。

もしも、選手やトレーナーがもっと流動的になれば、自然発生的に競争が引き起こされます。選手獲得の為にジムは優秀なトレーナーを雇う必要があり、トレーナーはジムに選ばれる為の努力を自らに要求します。

このような自然な新陳代謝は効率的な知識や価値観の更新を促すはずですが、現状はそれが失われ、人材の構造が固定化されている故に知識や価値観の更新起こらなくなっています。
これが、ボクシングの中にいて僕が感じる問題の根本原因です。

今は世界の経済構造の変化に伴う金の流れの一つがボクシングへ繋がれています。
井上尚弥や大谷翔平、久保建英が注目されているのは実力だけではなく、世界の経済構造の変化が生み出す金の流れが日本へ向けられているからだと考えています。世界の企業から日本企業へ、そこから日本人アスリートへ金が流れ、その金の流れが人々の注目を集め幸運を引き寄せてきているはずです。

今の間に業界内の習性を変える必要があるはずです。そうでなければ金の流れを作る新たなメディアや人材に嫌われてしまいます。

今変わらなければ、日本ボクシングは自らの習性に足を引っ張られ永遠に変わることはなく衰退していく業界だと感じます。それは日本という国もそう。

誰かがやってくれるのを待っているような無責任の集積では何も変わりません。

僕は、まずはボクサーから変わっていく必要を感じます。本当に嫌だと感じるのなら、自分にも他人にも言い訳なんてダサいことはせず、今のジムを辞めてより良い環境を求め行動する。

その始めの一歩として会長やトレーナーに「俺はこうなりたい。たがらこうしてくれ。」と交渉する度胸を身につける。

一人一人の意識を変えることで「縁起」による全体の相転移か引き起こされます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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