強くなるフィードバックループの長濱説

よもやま話トレーニング技術運動理論

強い人と弱い人を決めるものについて考えます。

まずは運動から。

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「骨で動かす」と「筋肉で動かす」

それが子供の頃から当たり前過ぎるとか、筋肉で動かす局面を抜け出せていないなどの場合「骨で動かすってどうゆうことやねん」と感じると思います。

骨(脛骨)で接地すると、恐らく伸張反射などの自動システムが合理化されるからだと思いますが、体は強く弾みます。また橈骨に力を通すと腕を強く振れます。
楽に強く速く動けるんです。

力んで動く必要はないので練習するほど力は抜けます。そうなるとより伸張性の収縮が強力になり、体はより強く動かせるのに力は抜きやすくなります。骨で床を強く踏める、から始まるの正のフィードバックループ。徐々に「楽に強く速く」が価値観となり、それに後押しされて、しなやかさと力強さがさらに増していきます。

逆に骨で動けないと、床反力が弱いので筋肉で頑張って体を動かします。無理やり体を動かすので、無駄な代償動作が増えて動きはぎこちなくなります。またそれを補おうと無駄な動作を増やしてさらにぎこちなく。頑張らないと動けないので「人より多くの動作を入れて、頑張って」が価値観に。
※技術の価値観の話

前者は楽に楽しく動けるから練習が捗る、どんどん上手くなる。
後者はやればやるだけぎこちなくなる、どんどん競技そのものが嫌いになる。
これがまたフィードバックループを起す。

当然これだけではないでしょうが、マイク・タイソンのような動物染みた身体能力を獲得する選手がいる一方で、いつまでもぎこちないボクサーがいるのは、こんな側面があるのではないかと。

上手くなる連鎖反応が起こっていない、それどころか下手になる循環に陥っている。

もしもあなたがそう感じているのなら。成長の曲線が緩くなっていると感じるのなら、練習に新たな”価値観を”取り入れてみてください。
例えば普段は会わない人に会いに行く、普段と違う環境で練習してみる、自分のレベルの遥か上を体験してみる、など。その時に感じられたことが縁起を形成して競技力を飛躍させるかもしれません。

強くなる循環に飛び込む

今はネットで簡単に情報が探せます。簡単にコンタクトできます。近所にボクシングのチームがあるかも。

僕みたいに陸上などの他のスポーツにあえて参加するのもあり。僕は沖縄の譜久里さんのチームがあることを知って、直ぐに「参加させてくれ」とお願いしました。短距離はインターバルや時間あたりの強度の価値観がボクシングとは全く異なっていることを感じる(知るとは違う)いい機会になりました。短距離は休むことを恐れません。じっくり休みます。量に期待もできません。下手をすると数本で疲労困憊するから。休む時間を蔑ろにするのは、むしろ悪です。僕はその新たな価値観をボクシングの練習に取り入れています。

今はすぐ探せて、すぐに連絡できる時代だからこそ、やる人とやらない人の間に残酷なほどの差を生みます。

今は僕のブログを読んでくれている、若いプロ、アマボクサーに話しています。興味があるのなら、恐れずに挑戦してみるべきです。きっとその挑戦は成功します。成功体験は次の成功体験を呼び込むフィードバックループを形成しますから、最初の一步を踏み出せた人から変わっていきます。

最初は憧れの人のインスタを眺めるだけでも良い。次はメールの文章だけ書いて閉じる。これを毎日繰り返す。
もう連絡しなきゃ気が済まないって境界線まで時間って資源を来る日も来る日も投下し続ける。
その内に埋没費用を取り戻す為に体は勝手に動き出します。そして行動はあなたが理想とする未来を引き寄せよせてきます。願望だげは何も変わりません。自分の精神、経済、社会的な影響力の範囲内でやれることは無限にあるはず。まずはストレスのかからないか最小のスモールステップから。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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