テニスのパワーポジションから「股関節に乗る」を学ぶ

技術
技術運動理論

パワーポジションは素早く力強く動くための姿勢で相撲、ラグビー、ボクシング、サッカー、テニスなど微妙に細部は異なるものの、ありとあらゆるスポーツで見られる姿勢です。

パワーポジション

この画像がとても参考になります。
ボクシングの構えとは違って見えますが、抽象化すると同じ姿勢です。

記載されているように「膝をやや内側へ入れる意識」で立つと骨盤を足から伝わる床反力で持ち上げられるので楽に身体を支えられます。
注意点は「内また」にならないことと「がに股」にし過ぎないこと。矛盾しているようですが、正確なポジションでないと骨盤を床に押してもらえません。
内にも外にも入り過ぎてはいけないので、少しだけ繊細な感覚が必要ですが、固定観念を捨てて股関節に体重を乗せるような感覚を探してみてください。
きっと5分もあれば見つけられます。

この姿勢で床を蹴って移動すると、大腿骨頭を伝って床反力が骨盤をダイレクトに押してくれるのが分かると思います。

引用:【1】パワーポジション

僕の体感する回転力を表現しました。

重力が骨盤を押し股関節が屈曲、ハムケツを伸張しながら大腿骨を外側へ押し広げます。

重力が股関節を押し広げようとする回転力は足の裏の縁(ふち)のストッパーが受け止めてくれます。

主観的な荷重は足首の上。

分かりにくいですが、オレンジの重力が茶色の股関節を押し広げようとする回転力に変換されるのを表現しています。

重力が股関節を屈曲させるとハムケツが伸張されて、股関節を外旋させる回転力が発生します。

パワーポジションでつま先を外側へ回転させうようとする回転力は大殿筋の弾性に貯蔵された重力です。

TOO HIP FOR THE COURT | MODERN TENNIS MUSE

この画像の右脚も骨格の構造で体重を受け止めています。
ボクシングだとここまで深く股関節に乗り込むことは稀だと思いますが、力強い一流選手はこの延長線上にある姿勢で反発を受けます。

僕の主観的な感覚ではこの姿勢でも上のパワーポジションの説明と同じような感覚が起こります。

骨格や筋力は個人差があるのですが、力強さに繋がる姿勢は大差はないと思いますので、参考にしてみてください。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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