ボクシングも同じです。
姿勢の制御が最優先されるのでバランスが悪ければ、バランスの保持に筋力がまず動員され、パンチ力やフットワークは後回しにされます。
また、姿勢制御に脳の資源が利用されます。
転倒中に考え事が出来ないように、バランスが悪ければそれだけ意識は鈍くなりまます。
防衛本能に脳の資源が割かれていることは意識的に気がつくことはできません。
姿勢が悪いだけで集中力が低下しパンチへの反応が鈍ります。
動いている相手を目で負えません。
防衛本能を抑え込む
転倒防止の防衛本能を抑え込む為には、筋力ではなく骨格で身体を支持する度合いを強めなければなりません。
骨格立ちの度合いが高まれば高まるほど、頭は冴えますし全身の筋力は増加します。

その第一歩が股関節に乗ることです。
股関節を形成する寛骨のくぼみの形状や股関節を補強する靭帯の構造から考えて、骨盤が前傾しなければ股関節に乗ることはできません。

前から見た股関節の靭帯です。
骨盤が後傾しようとすると靭帯が引き伸ばされるような形状をしています。
逆に前傾すると靭帯は緩みます。
靭帯は骨格を守るための組織です。
骨盤が後傾すればするほど靭帯が大腿骨頭に骨盤をひきつける為の負担が増大します。
前傾すれば靭帯により骨盤を引き付ける必要性が低下する、つまり骨格で支えられるということを示していると思います。

上記のように骨盤が前傾すれば股関節の上に上半身を乗せることができます。
そうして上半身の重みで下半身を押さえつけることで安定して立つことができます。
左図のボールペンはそれだけでは自立できませんが、上から押さえつけると立ちます。
同じように股関節に乗ることができれば、上半身で脚を押さえつけて楽に立つことができます。

こんな姿勢はバランスの保持に無駄な筋力を発揮するばかりか、転倒防止の防衛本能を呼び出して、運動に使いたい全身の資源を横取りされてしまいます。
転倒防止の姿勢反射
例えば頸反射、緊張性迷路反射と呼ばれる反射など様々なものがあります。
赤ん坊のころには急な転倒や怪我を予防する防衛本能が強く働いているので首や背骨の向きの変化により大人より顕著に脚や腕が動きます。
まとめ
二足歩行における最優先事項は転倒の防止。
姿勢が悪いとそれだけで身体や脳の資源を奪われてしまい最大筋力は弱く、反応が鈍くなってしまいます。自然な骨盤の前傾を作る方法については以下で簡単に紹介しています。
母指球荷重もバランスを損ねますね。

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