スパーリングが怖い初心者の考え方と練習方法

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ボクシングを始めたからと言って実戦までやる必要はありませんが、スパーリングの恐怖とか緊張感を克服することは日常生活にも生きてきます。
僕はボクシングを始めて恐怖や緊張に鈍くなりましたし、本能的な自信に繋がって堂々と余裕を持って人間関係で対応、構築できるようになりました。
だからせっかくボクシングジムに通っているなら、プロまでは目指さなくてもスパーリングはしてみてほしいと思っています。
スパーリングができるとボクシング、ひいては人生が本当に楽しくなります。
何故なら勝負で大切なことや恐怖や不安との向き合い方を学ぶ上で、スパーリングで得た知識や経験が役立つからです。

僕の経験上、スパーリングがボクシングを継続していく上での最初の壁になります。
ここでボクシングを諦めて辞めていく人がかなり多いんです。

ミット打ちが上手くてシャドーボクシングが上手くて、スポーツも得意。
だけどスパーリングの恐怖を克服できずにボクシングから遠ざかってしまう人は沢山います。
本当にもったいないなと思います。

スパーリングが怖くなる原因の一つには『根性論』に根差した指導方法、練習方法にあると僕は考えています。
決して根性論を否定しているわけではありませんが、僕は根性の使い方を間違えているのでは?と常々感じています。

今回はスパーリングの恐怖を克服するための僕なりの合理的な練習方法を共有します。
「スパーリングで下を向いてしまう」方や「スパーリングが怖くてやりたくない」、「目をつぶってしまう」「スパーリングをしてみたいけど不安」といった方のための記事です。

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人間は変化が嫌い

スパーリングが怖い人でもマスボクシングならしたことがあると思います。
スパーリングは嫌いだけど、マスボクシングは好きという人もいるはずです。

日本のジムではマスボクシングができるようになると、みんな何故かすぐに強く当てるスパーリングをやり始めます。
僕はこれがスパーリングが怖くなったり苦手意識を持ってしまう原因だと思っています。

人間は急激な変化は大嫌いですが、逆に小さな変化には無関心です。
これは個人の性格でもなんでもなく本能、遺伝子のプログラムです。
だからこそこのプログラムの流れに逆行するような練習には心と体が拒否反応を示します。
上手くいきません。
基本的には用意されたプログラムの流れに沿って、練習を進めていくのが合理的であるはずです。

ストレスに少しづつ慣らす

人間は急激な環境の変化には大きなストレスを感じて拒否反応を示します。
拒否反応には「スパーリングが嫌い」「スパーリングが嫌だからジムへ行かない」といった心理的な側面から、「下を向いてしまう」「心拍が乱れる」「表情のこわばる」「体の力む」などの肉体的な側面まで色んな反応があります。

しかし既述の通り、人間は少しづつの変化にはそれはそれは強く耐えるられるように、それどころか微妙な変化には気がつかないようにプログラムされています。
大きな変化は嫌いますが、小さな変化には気がつかないんです。
これは僕達の『意識』が気がつかないのではなく、人間の意識の根底にある『無意識』が気がつかないんです。
アハ体験の動画で、少しづつ変わっていく写真の変化に最後まで気がつかないことってありますよね。
あんな風に微妙な変化には無関心である性質を利用して段階的にストレスを引き上げていけば、人間の拒否反応を小さく抑えられます。

例えば消費税のように段階的に引き上げていけば人間はストレスを感じません。
マスボクシングからスパーリングへいきなり段階を引き上げるのは「今日から消費税を5%から10%へ引き上げます」と日本政府に言われるようなものです。
物凄い拒否反応が起こるはずです。

人間の性質を利用し消費税を段階的に引き上げたのは、とても合理的な方法なんです。
ボクシングに限らず、技術や知識の習得にはこれを利用すべきです。
いきなり難しいことをすると人間はそこから逃げだそうとします。
しかし簡単なことでも積み重ねてしまえば、今度は逃げ出してそれを捨てるのが惜しくなります。
技術や知識が失われてしまうのも変化だからです。
終わればいいのに、惰性でだらだらと何かを続けてしまうのも変化を嫌う本能なんです。

間違った方法で練習すれば、変化に逆らおうとする悪循環が生まれてしますが、正しい方法で練習をすれば人間の本能は勢いづいて大きな成長の推進力を得ることができます。

マスとスパーリングには大きな隔たりがある

はっきりとマスボクシングとスパーリングの間には大きな隔たりがあります。
マスボクシングからスパーリングへ移行するにも少しづつ体に慣らしていくべきなんです。

具体的には当てないマスから軽く触れるマスへ、軽く触れるマスから50パーセント、そして最後に100%です。
細かい強さの調節はロボットでもない限りできないので、大雑把に強く当てたら一度マスを停止し強く当てた方が相手に謝って再開します。
トレーナーさんの協力も必要です。
初心者の内は力を抜かなければならないと分かっていても、ついつい力んで強く打ってしまうからです。

強く打ち合うスパーリングを怖がるのは弱虫でもなんでもありません。
3km走れるようになったからと言って20kmいきなり走るようなことはしませんよね。
そんなことをしてしまえば、膝を壊したり熱意を使い切ったりと長期的に見れば大きなマイナスになるどころか、継続が困難になります。
そんなことをしようとするのは勇敢でもなんでもなく、ただの馬鹿です。

スパーリングとマスボクシングの間にははっきりとそれくらいの隔たりがあります。
3km走れるようになって走ることが好きになったとしても、いきなりハーフマラソンの大会に出場したら挫折します。

以下はスパーリングやマスボクシング以外の練習方法。

練習方法

スパーリングで「強いパンチを受けるのが怖い方」の練習方法です。

ガードの上を叩かせる練習

ガードの上を強く叩かせるのもパンチの衝撃に慣れるという意味でとても重要になります。
相手を見つけて、お互いに『ワンツー』『ワンツスリーフォー』『10連打』みたいな感じで交代しながらお互いのガードの上を叩かせます。
これは60%以上の力がいいと思います。
段々慣れてリラックスしてパンチを受け止められるようになります。

注意点はこの時はただただガードの上を殴らせてはいけません。
頭のどこにグローブを置いたらパンチの衝撃を跳ね返せるか、どんな角度ならうまく受け流せるかをグローブの向きや手首、前腕や上腕の向きに至るまで細部まで意識します。
漠然とやると鉄壁ブロッキングのコツを見逃してしまいます。

この練習ではカネロ・アルバレス選手並みの鉄壁のブロッキングを意識してください。
そうでないとスパーリングではできません。

もう一つは目を開く意識を持つことです。
まばたきは集中力にも関与していますし、衝撃で目を閉じてしまう癖はスパーリングでは余計に出てしまいます。
後はパンチをパンチを打つ瞬間もまばたきが増えるので、攻撃側も瞬きを抑える訓練になります。

まとめ

スパーリングとマスボクシングには3km走とハーフマラソンくらいの隔たりがあるので、いきなり練習を飛躍させずに段階を経ます。

スパーリングに限らず、少しづつ慣らして段階的にレベルを上げていくのが技術や知識習得の合理的な方法です。

根性は大切ですが、根性論だけでは絶対に強くなれません。

ボクシング指導の現場はボクシングの本質でもある『恐怖感』との向き合い方について考えていないし、『恐怖』をきちんと定義してそれを克服する方法は教えてくれません。

曖昧な定義で「あいつは弱虫だ」「あいつはメンタルが弱い」「あいつはスパーリングだけは強い」と指導者として責任の放棄すら感じる瞬間も多いです。
僕は一切その意見には共感できません。

恐怖の克服はボクシングに限らず勝負事、ひいては人生の結末において大きな価値を生みます。
日常生活にも活用できるノウハウなんです。
もっと真剣に心の中にある恐怖や不安に向き合い、克服すべきです。

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メンタル本

Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人
ストイック長濱

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
WBC世界同級34位
WBO-AP同級3位
角海老宝石ジム所属

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