ボクシング初心者のディフェンス 考え方と練習方法

初心者向け
初心者向け

『距離を保つ』とか、『芯を隠す』とか『動きを止めない』など僕がディフェンスをする上で大切にしていることは沢山あります。
※未だに全然できるようになりません。ディフェンスはそれくらい難しい。

そして上記はある程度スパーリングができるようになった場合の考え方です。
今回はボクシングを始めたばかりの人がどうやってディフェンスの上達させるか。
スパーリング中に何かを考えるべきかを紹介します。

始めた頃は悩んでいたことでも、今では当たり前にできるようになっていることがあるので、こういうコメントはとてもありがたいですね。
ボクシングを見直すきっかけになります。

以下はあくまでも僕の考え方なです。
色んな考え方がありますので参考までにご覧ください。

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焦らず少しづつこなしていく

初心者がディフェンスを上達するには少しづつ、焦らずこなしていくことが重要になります。
まずはパニックに陥らないように、攻撃された時に『何をするか?』を用意しておきます。
これは戦略の考え方の基本にもなってきますのでとても大切です。

初心者は怖くて下を向いてしまうものです。
それでもOK!
まずは、焦らない、そんな自分自身をダサいと思わないこと。

下を向いてしまってもいいので、怖くなった時に何をするかを決めましょう。
僕は『腕を身体にくっつける』ことを意識しました。
腕で顔面を隠して守ることができれば少し安心できるようになるからです。

これができたら、今度は『目』だけ相手を見ます。
上目遣いで、相手を見ます。
僕はまずはこれができるように意識しました。

これが肝心な部分で、相手を見られるようになると自然と顔が上がってくるんです。

顔を上げられるようになっても焦ってはいけません。
とにかくディフェンスに集中します。
注意しなければならないことは、パンチを出して反撃しようとしないことです。
それが隙になり相手にそこを狙われて、もっと怖くなってしまいます。
苦手意識を持ってしまうと上達が遅れていきます。
なので、まずはディフェンス(ガードを上げるだけ)に集中します。

これができるようになったら次のステップです。

ハイガード

ボクシングのディフェンスと言うと華麗なフットワークとかヘッドムーブメントを思い出してしまいがちですが、始めの内からかっこよく躱そうとしても絶対にできません。
まずはパンチになれることが大切です。

始めたばかりの頃は僕はパンチに慣れるという意味も兼ねてガードを固めてハイガードを徹底していました。

華麗さはありませんが、どんなスタイルでも必要になるディフェンスなので、初めの頃に覚えておいて損はないと思います。

やり方はシンプルです。
この画像みたいに腕を身体にピッタリくっつけて上半身の前面を守ります。

僕はこんな風にガードを固めて相手の攻撃が終わるのを待ちました。
とにかく耐える!
慣れるまでは耐える!

絶対に打たせない!

ディフェンスの方法としてハイガードから入るのは、パンチに慣れるという意味でもとても効果があるからです。
ハイガードでパンチを受けるのに慣れれば、スリッピングのような避ける動作に繋げられるようになっていきます。

腕でパンチを受けるのに慣れてきたら、こんな風にガードの隙間から相手が打ち込んでいる間も目を開けて観察できるようにもなります。

隙間から相手を覗くのは難しいんです。
僕は鏡の前でどこから相手を視野に捉えるか毎日確認しました。

とても参考になる動画を見つけました。

練習方法

ハイガードはフォームが大切です。
腕を上げるだけだとボディーや、側頭部ががら空きになります。
僕はまず、ガードの隙間がどう構えれば少なくなるかを鏡の前で確認しました。
前面だけでなく側面もチェックしていました。

脇を絞って顎を引くと腕で隠せる面積が増えます。

上の動画の選手のフォームが参考になるかと思います。

パンチを受けることにまだ慣れていない状態のスパーリングでスリッピングでパンチを躱そうとしてもできません。
まずはハイガードでパンチを受けることに慣れることをお勧めします。

ヘッドムーブメントの上達方法

でもやっぱりヘッドムーブメントで躱す方がかっこいいですよね。
クネクと動いてヒョイヒョイ躱すのがかっこいいんです。
僕もそう思います。

でもこれはパンチを受けることに慣れてきてからでないと、相手のパンチが飛んできたときに目をつぶってしまうので、なかなかできるようになりません。
まずはパンチを打つ、打とうとする相手をしっかりと見れることが前提です。

僕はヘッドムーブメントでパンチを躱したいと思ってスパーリングをしている時にある時、あることに気がつきました。
身体を常に動かすリズムがあると避けやすいんです。
頭の位置を『前後左右』に変え続けるリズムです。

パンチを見てから避けるなんてことは、普通にボクシングのトレーニングを積んでいる相手だと不可能です。

だからまずは体と頭を動かし続けることが前提になります。
「タンタンタン」でも「タタタタ」など自分に合ったリズムで上下に飛び跳ねたり、左右に頭を振ったり、前後に身体を揺すったり。

動き続けることでパンチは自然と外れていきます
相手のパンチに驚いて動きが止まってしまっても、すぐに動き出す習慣づけが大切です。
「打たれても動く」という意識があるだけで、立て続けにミスをすることを防げます

練習方法

シャドーやサンドバッグを打つ時に常にリズムを刻むようにしてください。
打つことやパンチのフォームばかりに気を取られてしまうと、ディフェンスの上達が遅れてしまいます。

このリンクの動画みたいに小さなサンドバッグを揺らしてそのリズムに合わせて動くのも効果的です。

対人練習ができるのなら、攻撃と防御を分けて練習するのも効果的です。
僕はこれでパンチを避ける動きを練習しました。
この時もリズムを意識して、常に動くことが大切です
自然とスパーリングでもリズムが出てきます。

フットワーク

フットワークで外すことも効果的です。
ブロッキングで防ぎながら相手の射程の外にでるとか、ヘッドムーブメントで躱しながら外へ逃げるとか、他のディフェンスと組み合わせるとコンビネーションでも防ぐことができます。
※相手が熟練してくるとブロッキングやヘッドムーブメントでコンビネーションを防ぐのが難しくなるのでフットワーク大切です。

相手との距離をわざと詰めて空間を潰して攻撃を防ぐディフェンスもありますが、今回は初歩的な距離のディフェンスである、相手のパンチの届かない範囲へ逃げるという方法を紹介します。

シンプルですが、相手の攻撃の一番最初の攻撃でバックステップします
例えば、相手のジャブに合わせて毎回バックステップすれば、相手は次の右の攻撃が出せなくなります。

大事なのは相手の攻撃が始まった瞬間に距離を取ることです。
一発目を外しても相手が追いかけてくる場合もあるので、連続してバックステップできるとより効果的になります。

練習方法

これも対人練習が効果的で、攻防を分けて練習します。
ジャブに合わせてバックステップしたり、ジャブはブロッキングして、その次に来た右に合わせてバックステップしたりと色々なバリエーションでやるのをお勧めします。

他にもサンドバッグ打ちで打ち終わりに必ずバックステップを意識するだけでかなり変わります。

僕は今でも練習の始めに連続してバックステップする練習をしています。

まとめ

初心者がディフェンスができるようになるには、まずは焦らず一つづつこなしていくことです。
反撃することは考えずにまずはガードを固めて耐える、パンチに慣れることが大切です。

パンチを受けることに慣れてきたら、リズムを作ることです。
これは中級者、上級者になっても必要なことなので、始めのうちに徹底することをお勧めします。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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