長身でリーチのある相手との戦い方

戦略

長身でリーチのある相手との戦うのって難しいですよね。
ちゃんと教えてもらっていますか?

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具体的な手順が大事

背の高い相手とスパーリングって難しいですよね。
僕も始め難しかったです。苦手意識がありました。
具体的に攻略法を考えたことありますか?
または具体的に教えてもらったことはありますか?

僕が4回戦などのスパーリングを見て残念に思うのは、ただただ距離を詰めようとだけしてパンチを受けていることです。
ガード上げてただプレッシャーをかける。
こんなんじゃ上手くいくわけないんです。
殴られただけなので苦手意識だけ手に入れて練習を終わる、試合ではその苦手意識から思うように身体が動かない。
これでは何の為に練習してるのか分かりません。

アウトボクシングの解説でも触れましたが、戦略では予め計画した手順をきちんと踏むことが重要です。
手順を踏まずにただただ距離を詰めようとしても上手くいくわけないんです。
相手もインサイドに入れたくないんだから当たり前のことです。
でも案外多くないですか?これ。

「距離を詰めろ!」「打ち合え!」「逃げるな!」

本当によく聞くんです。試合でも練習でも。
僕はそのたびに思います。
「バカかな?それができないから殴られてんだろ」と。

今回は背が高くてリーチの長い相手との戦い方を「一つ」、その考え方と具体的な方法を共有します。

リーチ差を克服する手順

大きな相手と戦うときに普通にボクシングしてませんか?
普通にって言うのはジャブを打って踏み込んで右を打ってみたいなことです。
それではなかなか上手くいきません。

何故かと言えば大きな相手と戦おうとすると距離を潰すために一手間必要になるからです。
その余分な作業を相手に読まれてしまって相手のカウンターを受けたり、距離を詰めるまでの時間で対応されてしまいます。

例えば踏み込む時も距離が遠い分強く踏み込むか、連続して踏み込む必要があります。
遠くに飛ぼうとするとモーションが大きくなりますし、大きな力で動いた分、体のバランスを修正する動きが必要になります。
連続して踏み込むなら単純に手間が増えます。
この分で背の高い選手は有利なんです。

だから大きな選手と戦う時、普通にやってはだめです。

カウンター

じゃあどうやってこの不利を克服するか。
シンプルです。
後の先を狙います。
つまりカウンターです。

相手が攻撃してきた時は隙ができます。
そこを狙いましょう。
相手が自分の有利を手放した瞬間です。

具体的には相手のパンチの戻りを狙います。
背の高いアウトボクサーは遠い間合いからジャブを放ってきますね。
これを狙うのも一つの手です。
相手のジャブの戻りを狙うのはマイク・タイソン氏も得意としていましたし、マニー・パッキャオ選手も得意としています。
youtubeで探して観察してみてください。

ジャブの戻りに合わせるやり方は選手によって様々です。
マイク・タイソン氏は相手のパンチを横に躱して飛び込みます。
マニー・パッキャオ選手は相手のパンチを後ろか斜め後ろに躱して飛び込みます。

あなたの得意な方法でいいと思います。

プレッシャーをかける

ただカウンターを狙っていることがばれると相手は警戒して手数を減らしてしまいます。だからただただ待っているだけでは上手くいきません。
プレッシャーをかけましょう。
これもやり方は様々です。
飛び込んできそうな雰囲気があれば相手はそれを嫌がって突き放そうとジャブを出してきます。
ガードを上げて相手の射程ギリギリでフェイントをかけて「いくぞ!いくぞ!」と脅かしてやりましょう。
ここではあなたの演技力が問われます。
迫真の演技で相手を追い詰めましょう。
慌てた時がチャンスです。

別のやり方です。
射程ギリギリで相手のグローブを触ってください。
踏み込まず比較的安全な場所に留まって触るだけです。
ここでも右を打つ演技をしましょう。
迫真の演技で相手が慌てた瞬間がチャンスです。

ここで注意したいのはいかにに自分は飛び込まず、相手を引き込むかです
これ集中しましょう。

食らいついたら離すな

そしてここからがさらに大事なことで、相手のパンチの戻りに合わせて踏み込んだらしつこく攻めましょう。
結構多いですよ。せっかく手に入れた好機を簡単に手放す選手。
苦労して手に入れた距離を簡単に手放してはいけません。
ここで力を使います。メリハリです。
相手が嫌になるまで攻めてやりましょう。

しつこければしつこいほどいいです。
何故ならあまりにしつこく攻められると相手はこう考えるようになるからです。

『手を出すとやばいな…』

一度考え始めるとどんどん消極的な方法を選び始めます。
チャンスです。
相手がカウンターを警戒して手が出なくなったらこっちのもんです。
フェイントを使って脅かしながら相手が降参するまでどんどん攻めてやりましょう。

まとめ

以上が背の高い相手と戦うときの戦い方の手順です。
これはあくまで一つの手順です。
当然色んな手段がありますので色んな方法を試してみましょう。
大切なのはただ『距離を詰める』とか『ただ下がらない』ということです。
色んなアイディアを試しましょう。
その中に今まで誰もやってこなかった画期的な方法があるかもしれません。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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