ガードが高い
ガードを上げるってのは相手に打たせないため『戦術』です。
足を使って左右に動くのも打たせないための戦術です。
メイウェザー選手は足を使って左右に相手を揺さぶります。
足で距離をコントロールします。
この時高く腕を上げていると動きにくいですよね。
脚と腕は連動して動きやすいバランスを作るようにプログラムされています。
本能的に行われる動作で、例えば歩くときに「前に出す足と手が逆になる」、転びそうな時に「腕が動いて身体重心を変える」、チーターのような四足歩行の動物が高速で移動している時に「しっぽを動かして重心移動させることよってバランスを保つ」ような動作のことです。
身体重心は関節により質量を移動させることで大きく変化します。
フットワークをスムーズにそして素早くするためには腕と脚の連動が不可欠です。
だからこそガードを上げたままより下げた方が動きやすいのです。
腕を上げたまま走ると速度がでないのと似たような理由です。
また左手を下げることにはさらに利点があります。
パンチが出しやすくなります。
パンチが出しやすいことには利点があります。
カウンターの速さと強さを補強します。
カウンターは『物理的』意外に、『心理的』にも相手の攻撃を抑止します。
例えば鋭いカウンターを持つ選手には簡単には踏み込めません。
相手に考える時間を作らせます。
その時間で危険な状況を脱する時間を稼ぐことができるのです。
つまりカウンターと組み合わせれば、「腕を下げる」戦術は相手の攻撃を心理的に防ぐディフェンスに寄与します。
さらにメイウェザー選手のフィリーシェル(ショルダーロール)スタイルは左手を下げることで腹部を守り、顔を相手から遠ざけることにより頭部を守っています。

つまりフィリーシェルにおいて左腕を下げた状態は『ガードを上げた状態』なんです。
メイウェザー選手はディフェンスの戦略上、戦術的に腕を下げているだけです。
また、メイウェザー選手は状況に応じて戦術を変えます。
プレッシャーをかける時には腕を上げます。
プレッシャーファイターであるカネロ・アルバレス選手や村田諒太選手がハイガード戦術を使っているのと同じ理由だと思います。

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