対サウスポーの因果関係と相関関係

技術

サウスポー対策を考える

所謂「サウスポー対策」が有用なのではなく、『「サウスポー対策」を必然的に導く前提を持つボクサーが強いだけ』という長濱説。

すなわち、「外側へ踏み込む」ことに「サウスポー対策」の意味や価値があるのではなく、単に強いボクサーの動きが必然的にそうとしかならない、という主張。

ロマステップは相手の外側へ進みます。が、恐らくは、それはそうしようと意図するから、ではなく、別の要因が導く必然であろうと。

では、所謂サウスポー対策とは何か。

100mを10秒で走れなくても、そうできる人を見てその方法を他人に説明した風を装い、自分の力を誇示しドヤ顔ができます。小学生までの子供がそうであるように(≒幼児性)。

対サウスポーの実体を知らなくても、強いボクサーの動きを見て、あたかも自分がそれを理解している風に語ることができます。承認欲求に由来したデタラメの類。

厳密にその理由を導き出して他人に伝えられる人もいます。しかし、大半はそうではなく、むしろドヤ顔したいが為にやっているだろうと。

僕もドヤ顔する為に、ではありますが、自分自身を徹底的に納得させる論理は構築します。

程度の差ですが、自分を納得させる気がないか、あるいは、”見たものを見たまんま”説明しただけの、説明になっていないような短絡的な論理で納得してしまう人もいるのだろうと思います。

見たまんまの説明「風は風が吹くから吹いている。」

所謂「サウスポー対策」は、ドヤ顔の為に”見たものを見たまんま”説明しただけではないだろうか、と僕は疑っています。
結果として起こる現象を形だけ無理やり真似してみたところで、実体が伴っていないそれには殆ど価値はないだろうと。

共感勢「サウスポー対策はなあ(ニチャァ)」

「サウスポーに対して外へ踏み込む」のが効果的なのではなく、単に股関節ロックが強いボクサーは必然的にそうなり、故に強く見えるだけ。因果関係ではなく相関関係。

例えば、骨格から演繹的に股関節が強いと導けるカネロやGGGは誰に対してもサウスポー対策をするだろうと推理できますし、実際にそうなっています。

我慢するか、あるいは反復するから強くなるのではなく、強いから反復や我慢が苦にならない。

勉強するから頭が良いのではなく、頭が良いから勉強が苦にならない。

サウスポー対策が有効なのではなく、単に強いボクサーは股関節の強さ故に自動的にサウスポー対策が行われる。

ガラクタの発生源

これが社会にガラクタが溢れる論理ではないかと。

現象から帰納し実体を導く能力がないか、あるいはそもそも導く気のない人がドヤ顔の為に社会をガラクタで溢れかえらせているわけです。生来的な知能や我慢強さ、リスク許容度に起因していると思います。

因果関係と相関関係
因果関係は相関関係を含意するが、相関関係は因果関係を含意しない。
相関関係と因果関係の関係は、以下のようにも説明される。

因果は相関の十分条件である。相関は因果の必要条件である。相関は因果の十分条件でない。因果は相関の必要条件でない。

ウィキペディア

ボクシングの基礎基本の発生源も同じではないかと。数十年、ないしは百年近く「膝を曲げる」「踵を上げる」などが受け継がれている事実は、その結論の発生源を少しも気にしない分厚い層の存在を示唆しています。コロナも。ニーサ長期投資も。

結論。義務教育から政治まで。ガラクタが社会を埋め尽くしている。主観的な違和感は大切にすべき。親兄弟以外の他人は基本的にはいい加減。1ナノメートルも信用してはいけない。所詮は遺伝子レベルで競合する他人。

必要十分条件と集合と同値関係
定義は定義として受け入れるとして、その心が知りたくなるのが人情。十分条件と必要条件を定義に背後にある心を考察していきます。 必要十分条件と同値関係 必要十分条件 というわけで十分と必要の日本語から。 【十分・充分】《ダナノ・副》物事が満ち足...
因果関係の認識と数学
因果関係による人の認識を抽象的に説明すると、前提が真なら常に結論も真となるよな命題の組合せと言えると思います。で、因果関係は原因と結果を勝手に結びつけて認識すること。 因果関係による認識 認識の例 例)押した、だから動いた押した=A,動いた...

含意と因果関係と写像
含意は因果関係 含意の認識 論理学や数学の基礎を成す人の認識について考えていきます。 含意「aならばb」は因果関係とみなすことができます。「殴られた→痛い」という含意は「殴られた」という命題が真なら「痛い」という命題も真となる因果関係の認識...
言ってはいけない その二
Xで勧めてもらった橘玲さんの「言ってはいけない」シリーズが衝撃的で、その引用元となる遺伝行動学などの関連書籍を読んで驚愕しました。 知能や性格は遺伝的に規定されており親の教育の影響は薄いという統計的事実。基本的に人は友達との関係から社会を学...
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最近は世の中に溢れる常識について考えることにハマっています。と言うのは、「何故、人の可能性を縛り付ける不毛さが普通に受け入れられているのか」と感じるからです。 認識の中央値=弱者の認識=常識 思うに、「常識」とは弱者の認識です。例えば「基礎...
二軸と肩甲骨ロックと肩甲骨平面と大腰筋
GGGの動画の解説。 肩甲骨平面は、「両肩を結ぶ直線よりも下にある」と考えたほうが、腕は強くをスイングされると思います。 肩甲骨平面上を強く腕が加速していく理由は、肩甲骨には上方回旋回旋への可動性がほとんどないからだと考えています。 前鋸筋...
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対サウスポー 所謂「サウスポー対策」。 「相手の外へ出る」ってやつ。 それを導いてくる実体についての長濱説を展開します。 この記事の主張が理解しやすくなるような簡単な例え話から。 多分、水は意思を持ちませんので、「川」という現象は、それが「...

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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