下のカウンターは大腰筋の収縮が起こす必然。
下のような「カウンター」という結論を構成する前提には、「大腰筋」が挙げられるだろうと推理します。
前者は大腰筋による胸椎の側屈が起こるパンチを模式化。後者はそうでない場合、すなわち「普通のボクサー」がドネアやマイキーのパンチを真似した場合を模式化。
そもそも論としては、普通の骨格のボクサーは構造的に彼らのようなパンチを打てません。それでも真似しようとする場合の話。
ドネアやガルシアのような大腰筋パンチは、パンチを打ちながら必然として頭が相手の射程から遠ざかります。
1.上半身は大腰筋により床へ押さえつけられる(姿勢反射の抑制)
2.前鋸筋の収縮とパンチのスイング方向の一致
3.肩甲骨平面内を腕が滑走
細部を捨像するなら、以上が起こっていると考えます。
すなわち、大胸筋により土台を安定させ大胸筋ハムケツなどの筋力の収縮を無駄なく腕へ伝えています。これを最適化していることが、彼らのパンチが類を見ないほど破壊的な理由かもしれません。
ガルシアもドネアも外見は普通のおっさん。しかし、殊にパンチに関しては格段の能力があります。骨格の仕組みを最大限発揮しているのだと思います。
大腰筋パンチは必然的なカウンターを導きます。
パンチを打ち込む動作で大腰筋による股関節への乗り込みが起こり、必然的に相手のパンチから頭が遠ざかります。そうしようとせずとも勝手にパンチが回避されます。
つまり。彼らは、相手のガードがルーズになった部分を重くそ打ち抜いているだけですが、大腰筋がそれをカウンターにしているのでは、ということ。
意識的な反応としては
避ける→カウンター❌️
空いた→パンチ→必然的カウンター⭕️
なのではないかと。
彼らのようなカウンターは非常に難易度が高い。それは手順の違いなのかもしれません。
彼らは無意識下では「ガードが空いた!!」と感じてパンチを放っている。それは大腰筋の生み出す必然として
避ける→カウンター
という現象を起こしている。
これは顕在化する意識の話ではありません。顕在化しない無意識の作用の話です。
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