予測しない
「予測しない」とは、自分の直感やデータ分析が**「ブラック・スワン(予測不能な壊滅的事象)」**に対して無力であることを認めることです。
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陥りやすい錯覚: 多くの人は「より精緻なデータがあれば予測できる」と考え、分析に時間を投下します。これは時間の浪費です。
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反脆弱な態度: 未来がどうなるかではなく、**「何が起きても、自分に有利に働く配置(バーベル戦略)」**を事前に作っておくことに知性を使います。
予測は脆弱です。
「予測が当たった!」は生存者バイアスです。
無数の人が予測をしています。
その中の、たまたま当たった人を社会がピックアップします。
予測はほぼ当たりません。
予測に時間をかけるのではなく、それが失わせてしまう、あるいは既に失わせている、あなたの本質に目を向けるべきです。
例えば、計画を立てた瞬間に失われる、あなたの認知的な柔軟性(※)の方が、現場では大切かもしれません。
※閃き
どうして、「完璧な計画を立てたい」と思うのでしょうか。
もしかしたら、「何があっても大丈夫」が足りないからかもしれません。
試合前に
「大丈夫、相手のパンチが想定より強くても、速くても俺は対応してやる。俺はダウンにもスタミナ切れにも対応できる技術がある。」
と思えているか?と言うことです。
そうでないなら対応能力が不足しているのかもしれません。
試合前にガチガチに緊張してしまうのは、あなたの精神が弱いからではなく、練習の思想や構造に問題があるからです。
話を戻します。
完璧な手順として計画が必要なのではなく、上手くいかない時の為に、つまりピンチの時の為に計画(オプション)は必要になります。
「何が起きても大丈夫。俺はこれまで何度も危機に対応してきた。」が自信です。
「計画通りに戦いを進めよう」という考え方は、ボクサーを、ひいてはヒトの精神を脆弱にします。
対応能力を磨くことは、戦略的にも精神的にもボクサーを強くします。
形を綺麗にするのが練習なのではなく、上手くいかない時に備えるのが練習です。
形が崩れたことに対応するのが戦いです。
何が起きても対応できることが上手さであり強さです。
対応能力(オプション)が競技能力です。
明日、仕事をクビになる、会社が倒産する、手持ちの資産が大暴落する、円が大暴落する、ジムが潰れる、強敵との試合が決まる、などを想定して常にオプション(退避経路)を用意できていますか?
想定外に弱いなら、あなたは弱い(脆弱)と言えます。
想定外に対応できるなら、あなたは強い(反脆弱)と言えます。


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