合理的なカネロ・システム PART1

戦略
戦略技術

平仲ジムの選手の長期的な勝率を上げるためにまずはディフェンスの向上を目指します。

現役最高、そして選手の人気が高く説明しやすいアルバレス選手を参考に「カネロ・システム」の全体像を考察していきます。

前提として「倒立振り子ルーティン」という僕の造語を理解している必要があります。

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ディフェンスルーティン

アルバレス選手は攻防一体を実現しています。
その理由は、一つの動作に「攻撃と防御」二つの意味を持たせているから。今回はシステムの基盤となる股関節ディフェンスの側面を見ていきます。

「ディフェンスルーティン」とはパターン化され、意味的な一貫性を持つディフェンスムーブメントを指しています。
攻撃ならワンツースリーフォーのコンビネーションのようなディフェンスのコンビネーションのことです。

アルバレス選手の特徴の一つには股関節の曲げ伸ばしを行う倒立振り子歩きがあります。
その意味を見ていきます。

まず距離ですが、かなり遠いですね。
ジャブを頭部に当てるなら踏み込まなければならない距離です。
この距離で腕を上げる合理性はないので、当然オフガード。

次に左の股関節は伸展位。

次に膝関節。
こっちも伸展位です。

「左足」の距離自体は近いのですが、脚を伸ばして骨盤を遠ざけているので上半身が遠くなっています。
これがアルバレス選手の「ディフェンスポジション」。

次の場面。
股関節を深めに、膝は浅く曲げます。

上の画像と比較するとかなり距離が近づいていることが分かります。
左足が相手に近い位置に置かれているので、股関節屈曲の体重移動だけで距離を縮めることができます。左足を相手の近くに置く利点です。


左股関節屈曲により一気に距離が近づき、また同時に左右のハムケツも伸張されるので、攻撃の雰囲気も漂います。
これがアルバレス選手の「オフェンスポジション」。

この姿勢から左フックで踏み込んでいくのがアルバレス選手の得意パターンですよね。

骨盤は遠いので左股関節の伸展により一気に頭部の距離を遠ざけることもできる攻防一体の姿勢です。

相手の選手がアルバレス選手のプレッシャーを振り払うためにジャブで踏み込みます。

股関節屈曲の瞬間は狙われることが多いのでアルバレス選手はこの瞬間だけオンガードになります。

相手の踏み込みに合わせて左股関節の伸展し右股関節へ体重移動。
同時にジャブボディーをディフェンス。
右股関節に荷重しているので右が打てる姿勢です。
この姿勢からの右アッパーがアルバレス選手の得意パターン。

相手は追撃可能なポジションを作りましたが、カウンターを警戒してすぐに退きました。

まず基本となるのはこの股関節の屈曲・伸展ルーティンとガードのオンオフの切り替え、後はカウンターの抑止によるディフェンスです。

アルバレス選手は相手の最初の攻撃を左股関節伸展とブロッキングで弾いてディフェンスします。

プレッシャーファイターですが攻撃時以外は後ろ脚に乗っています。

このガードを固めたアルバレス状態のアルバレス選手に相手選手が追撃していかないところから察するに、この姿勢には常にカウンターの雰囲気があるはずです。

この姿勢から後ろに退いてカウンターするのをアルバレス選手は得意としています。
迂闊に手は出せません。

まとめ

カネロ・システムで大切なのは「股関節の伸展屈曲」、「ガードのオンオフの切り替え」、「右カウンター」です。

平仲ジムの選手を例に出すとこの股関節の屈曲伸展を繰り返す倒立振り子ルーティンが苦手です。
頭の位置が前後にほとんど変わらないので、時間が進むにつれて相手は距離感覚を掴んで頭部に照準を合わせていきます。

今は全体的に股関節の曲げ伸ばしのルーティンの練習をしています。

こんな感じの練習を股関節の曲げ伸ばしメインでやっています。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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