【パンチは】マイク・タイソンのフィジカル PART2【ケツで打つ】

運動理論

PART1の続きをやります。
基本的に選手分析シリーズは僕が運動の本質だと思う動作を紹介しその理由を解説をしていきます。

今回は当たり前のことかもしれませんが、強いパンチを打つ時にとても大切なことをお話しします。
先に結論を述べると強いパンチを打つにはパンチを打つ方の脚に体重を乗せることが重要になります。体重を乗せてパンチを打つ方の股関節を屈曲させることで強い股関節の伸展ができ、強いパンチを打つことができます。

同時に股関節軸でパンチが打ちやすくなります。

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左パンチは左股関節で打つ

ジャブ以外の左のパンチは左股関節で打ちます。
「股関節で打つ」とは股関節の捻り(内旋)や伸ばし(伸展)で骨盤を大きく回転させることを意味します。
そのためには左股関節に力をタメる動作(屈曲)が必要になります。

股関節に乗る

力をタメるとは股関節に体重を乗せて股関節を屈曲or骨盤を前傾させることです。
タイソンは股関節に乗せる(屈曲・前傾)動作が顕著に現れる選手です。

上半身を斜め左に倒して「左」の股関節を深く屈曲(屈曲・内旋・内転)させています。

上半身の重さで大殿筋やハムストリングスを伸張する左股関節の強い伸展・内旋動作を行うための準備動作になります。

かなり大きな動作ですがタイソンの場合はこれがディフェンスと結びついているので、動作の大きさに比べて大きな隙にはなっていません。

実践における注意点は上半身の前傾姿勢の時に前の腿(大腿四頭筋)にジワ〜と体重を感じないことです。

前腿が「ジワ〜」と熱くなる感覚ではなく、裏腿が「ピリピリ」とストレッチされるような感覚が股関節に乗る感覚です。

大腿四頭筋のジワ〜が力をタメていると錯覚しないように気をつけてください。
なるべくジワ〜が起こらない骨で身体を支える姿勢を探してください。

右パンチは右股関節で打つ

股関節に乗る

タイソンのワンツーは特徴がある思います。

この画像が分かりやすいです。
踏み込む瞬間は右の股関節に完全に乗り込んでいるので、左足が浮いています。
全体重のエネルギーが右の股関節にタメられます。

またこの方法は相手から頭を遠ざけながら踏み込めるという利点もあります。
現役だとカシメロ選手が同じようなワンツーの使い手です。

右股関節に蓄えた力で脚を強く捻りながら伸ばして骨盤を大きく回転させています。

右股関節を伸ばした後、右足は浮いて、完全に左脚支持になります。

右足が地面に接したままだと筋力や摩擦力が骨盤の回転力に干渉してしまいます。

左右の体重移動

左右股関節軸の体重移動による効率的なエネルギーの利用を見ていきます。

以下の試合の4:40の辺りです。

左右股関節軸

股関節が強く股関節軸で打つ選手はパンチを打ちながら後ろの蹴り足を前へ送る傾向にあるので、スタンスが右から左、左から右によく変わります。

タイソンの流れるようなKOまでの一連の動きをコマ送りで見てみます。

タイソンがワンツーで飛び込みます。
打ちながら右足を前へ送り、左脚へ体重を乗せ変えます。

上半身の重みと身体の運動エネルギー(踏み込んだ勢い)が左股関節に貯蔵されます。
そのエネルギーを使いさらに踏み込んでいきます。

左股関節へ貯蔵したエネルギーを利用して伸展、内旋、外転を行い大きく骨盤を回転させながら飛び込んでいます。

この瞬間は先ほどのワンツーの要領で右脚に乗り次の動作の力をタメます。

左股関節は伸展していますが、右股関節は屈曲します。

先ほどの左フックで右股関節にタメが力を使い右フック。

右足を前へ送りながら左脚へ体重移動。

スタンスをスイッチ。

サウスポーのまま左フック。

左から右に体重が移動するので右股関節が屈曲します。

左足の接地と同時に先ほどの体重移動で蓄えたエネルギーを使い右股関節を伸展させながら左フック。

左右の体重移動による効率的なエネルギーの交換を行っていることがご理解いただけたと思います。

現役だとデービス選手やゴロフキン選手がこの左右の体重移動によるスタンスのスイッチをする傾向が高く特徴的で分かりやすいと思います。

まとめ

強くパンチを打つ場合はそのパンチを打つ股関節屈曲か骨盤前傾が必要になります。

連続して左右の股関節に体重を乗せかえられると、効率的なエネルギーの交換、股関節筋群の伸張が行えるので素早く且つ力強く動くことができます。

真似をする場合の注意点は腰椎が曲がらない(骨盤の後傾)ようにすることと前腿(大腿四頭筋)にジワ〜と体重を感じないことです。

骨盤が後傾し背骨のS字のカーブ崩れると股関節の力が失われます。

前腿が伸張されると大臀筋やハムストリングスの力が失われます。
前腿のジワ〜ではなく臀部と裏腿のピリピリです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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