僕は角海老ジム以外でも野木トレーナーとは毎週2回一緒にトレーニングをしています。
Twitterで以下の動画を見てくれたみたいで、改善方法のアイディアを提示してくれました。
以下の記事で書いていますが、バランスが崩れていたんです。
改善方法と意味について僕なりに考えて共有しようと思います。
打ち終わりに落下
まず結論から言うと「打ち終わりに体が流れて戻す時間が無ければ落下する手段がある」とのことでした。
強くパンチを打つと重心が大きく移動しますよね。
エネルギーが大きくなって当たった時の衝撃は大きくなりますが、外れた時は逆に大きなエネルギーで制止しなければならないので、そのための時間とスタミナを結果的に浪費したことになります。

こんな場面で体を戻そうとしたらその時間にやられてしまいます。
次の動作を瞬時に準備するのに落下が有効です。
野木トレーナーのアイディアは、「空振りの後、元の位置まで完全に戻る前に重力による落下で力を溜めて次の動作に移っては?」ということですね。
打ち終わりに落下すると股関節が重力によって屈曲するのでハムストリングスの腱が伸ばされます。
腱はゴムなので弾性エネルギーが貯蔵されることになります。
重力による落下なので一番速く、また力も使わないんです。
その力を今度は一気に次の動作のエネルギーに変換すれば時間的、体力的なロスが小さくなって素早く動き出せます。
「打ち終わりに落下する」
なるほど。
根本的な改善策
野木トレーナーのアイディアは色んなことに応用が利きそうですが、「空振りしない」「大振りしない」が根本的な解決だと僕は思います。
ブレーキ効果を効かせる為にも体は流さない方がいい。
そのためにはやっぱり『左』と『フェイント(緩急)』かなと。
左やフェイントをもっと駆使すれば相手のバランス崩せませます。
相手のバランスを崩すとは、具体的にはスリッピングやダッキングなんかのディフェンスをミスさせて、力を発揮しやすい『パワーポジション』を崩すということです。
フェイトを何度もかけたり、細かいジャブや左フック、アッパーで意表を突いてディフェンスのミスを誘ってパワーポジションを崩せば、カウンターを防ぎながら強いパンチを打ち込めます。
空振りも防げますし大振りもする必要がなくなります。
野木トレーナーのアイディアはここでも使えると思います。
重力による落下のエネルギーを効率良く使えば動き、連打やフットワークのスピードは上がるはず。
落下によるハムストリングの伸張はSSCだから技術的な再現性も高まる。
ただ、落下の動作は大きな変化だから相手の注意がどうしても向いてしまうので、使いどころも考えなければなりませんね。
※試合中にそれを考えるのは不可能なので、試合のどんな状況でそれが使えるかをイメージして、ジムで反復練習です。
まとめ
重力は誰にでも使える上に枯渇しない資源。
効率良く使えばプラスしかないわけだから、圧倒的な差になるはず。
長期的には大振りや空振りをしない為にジャブやフェイントで相手のパワーポジションを崩してく癖をつけることが大事になってくる。
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