今回は朝倉選手の分析を行ってみたいと思います。
3試合ほど見せてもらいました。
具体的な技術に関してはMMAのことは分からないのでボクシングと共通している部分で僕が「すごい」と感じたことを共有しようと思います。
距離
距離を保つ。
そのためにバックステップで距離を保ちます。
ただ打ち合いを嫌う様子はなく、パンチを受けることを嫌がるそぶりもない。
自分の得意な距離を保っています。
カウンター
距離を保ちながら相手の攻撃を待ちます。
もし相手が出てこなければプレッシャーをかけて相手が出てきた瞬間を狙います。
理想的なカウンターだと思います。
相手は朝倉選手を近づけたくない。
朝倉選手を遠ざける為には反撃しないといけません。
半ば強引に手を出さざるを得ない。
だから隙ができる。狙いやすくなる。
合理的な戦略です。
躊躇のなさ
いくときは思い切りいく。待つ時は距離を保って待つ。
来たときに同時に打ち込んでいく。
躊躇いのない攻撃はリスクが高いようでいて実はリスクが低い。
迷いとか躊躇いは隙に繋がる。中途半端にやるとリスクだったりします。
ただこれは教えてできるものではありません。
思い切りやれ。できません。少なくとも東洋太平洋王者の僕はできません。
朝倉選手はこれができる。
頭のネジが外れている。これをやるメンタルがある。
きっとこれまでの人生経験がこれを可能にしているんだと思います。
メンタル
やっぱりメンタル。
カルシャガ・ダウトベック選手との試合がすごいですね。
この試合はあまりパンチの攻防という意味では少なかったんですが、ダウトベック選手の動きを見てもかなりのクイックネネスとパワー。只者じゃないのは分かります。
寝技の攻防でもかなり機敏に動きますし、不利な姿勢から朝倉選手を持ち上げたりと半端じゃないフィジカル。
朝倉選手と同様にパンチに躊躇がなくキレるパンチです。
この相手に終始冷静に戦え全く動揺する様子のない朝倉選手はメンタルも半端じゃありません。
これもそうですが、やれと言われてやれるようなことじゃありません。
それ相応の経験が必要です。
競技を問わずですが、強い選手はメンタルが鬼。
朝倉選手のメンタルは尊敬できます。
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