ロードワーク?縄跳び? トレーニングの効率化

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練習の練習

僕はタイトルにある練習はやっています。
それには僕なりの合理的な理由があるからです。

しかし、何にも考えずにやっているのなら。極端な言い方をすれば、どんな練習であってもそれは無駄です。
『走る』『縄跳び』『サンドバッグ』『スパーリング』『シャドーボクシング』…などなど。

どんな練習であれボクシングと、そして試合と繋げなければ不毛な努力に終わります。

『練習の練習』

厳しい言い方をしてしまえば、これなんです。
何故なら、練習と試合は全く完全に途方もなく、異なるからです。

『重圧』『薄いグローブの恐怖』『会場の雰囲気』。

大勢の人の前で話すことと友達と話すことが完全に異なるように、試合と練習の間には途方もない差があります。
数人の友達を大笑いさせてもほとんど価値を生みませんが、大勢の人を爆笑させることには大きな価値があります。

だからこそ、練習の延長線上に試合をイメージしなければなりません。
これは僕の経験から学んだことです。
練習の練習では勝てません。

『シャドーボクシングのためのシャドーボクシング』『スパーリングのためのスパーリング』では試合に勝てないんです。

今回は「個人の習慣やボクシングの慣習として行われるトレーニングに無意味なものはないか?」「漠然と練習をしていないか?」という記事です。

『謎の達成感』はキャリアを破壊する麻薬

2時間を超えるような長時間の練習、やみくもに体力を消耗する練習。
大きな達成感を得られます。
しかしながら、それが試合に繋がっていないのなら『練習の練習』である可能性があります。

例えば大声を上げてのサンドバッグラッシュ。
達成感がすごそうですね。
でもその達成感は麻薬です。気をつけてください。
あなたのキャリアを破壊します。

何故『大声を上げるのか?』『何故バッグラッシュをやるのか?』
『バッグラッシュは自分の戦略(スタイル)に合わせた形で行われているか?』

ここまで、これ以上に考える必要があります。

ロードワーク

「毎日に10km走ってます!」というのが自慢な選手もいると思います。
とてもすごいことです。
それだけで僕は尊敬します。

だけど、「じゃあ、その選手はボクシングが強いか?」と聞かれたら「分からない」と答えます。

効率や成果も考えずいつも同じ「習慣」を繰り返している可能性があるからです。
目的を持って毎日努力しているのなら、その選手は鬼のように強いでしょう。
しかし、漠然と習慣を繰り返しているだけだとすれば、その選手は弱い。

「何のためのトレーニングなのか?」さらに「そのために最も効率のいいトレーニングは何か?」を同時に考える必要があります。
時間は誰にでも平等に与えられた資源ですが、限られた有限の資源です。

そして情熱も浪費してはいけない資源です。
僕には知らず知らずのうちに情熱を浪費していることがありました。

「10km」は速いと40分くらいですかね。
だらだら走ると1時間。1日の1/24を使っているということです。
その時間はもっと他のことに使った方が効率がいいかもしれません。

最大筋力を高めたり、身体の連動性を高めた方が動きの効率が上がり、結果的にボクシングの持久力が上がるかもしれません。

本を読んで生理学的に効率的なトレーニング方法を学んだ方が長期的な視点で、有利である戦略かもしれません。

毎日走るのは『謎の達成感』を与えてくれますが、代わりに他のことを考ようとする心の体力を奪います。
僕は『謎の達成感』の為にバッグ打ちをひたすらしていた時期もありました。
得るものも確かに多かったと感じていますが、失った時間と情熱を考えると無駄な時間だったといえるかもしれません。

縄跳びやパンチングボール

ボクシングの慣習によって行われている練習もその意味を考える必要があります。

例えば僕は縄跳びは背中を脱力しリズムは不規則に変化させています。
足首の硬さも意識します。

緩急(リズムの急変でスキップをミスしない)」「脊椎の動的な柔軟性(背骨が反りながら縮んで重心を落下させる)」「足首のトレーニング(衝撃で足首がグラつかない安定性)」の鍛錬を同時に行うために縄跳びを選びましたが、他に優れたやり方があるかもしれません。

シングルのパンチングボールは今はその必要性を感じないのでやりません。
シングルよりダブル(呼び方あってる?)の方がパンチの精度、リズムを鍛えられる気がするからです。

ある日のトレーニングです。

何にも考えないでトレーニングをやること

全てのトレーニングはボクシングへ繋げる必要があります。
僕は走るときも「地面と足首、膝、股関節の接地角度」「足振りや腕振りのリズム」「弾む感覚」を重要視しています。
それが、ボクシングと繋がっているからです。

例えば何も考えないで縄跳びをしていれば、それは『縄跳びの練習』です。
ボクシングとの関係性を理解せずにダブルやシングルをやっているなら、それは『ダブルとシングルの練習』なんです。

『技術の再現性を高める感覚の言語化』という記事でもお話しましたが、ボクシングと繋がらない、つまり試合と繋がっていない練習は厳しい言い方ですが『練習の練習』なんです。

そして、練習の効率を高める為には一つのトレーニングにどれだけの意味を見出せるかに関わっています。
先ほどの例でロードワークを挙げましたが、ただスタミナをつけるだけのトレーニングにせず、「身体の連動性の向上」「地面接地角度の効率化」「関節の柔軟性と安定性の向上」「フォアフット接地とフラット接地の違いの認識」など色々なことを意識して試行錯誤できます。

『ただ全力』で走る選手と連動性などの『走りの効率』を意識して走る選手では一年後、下手すると半年後には大きな差になっているはずです。
走りながら得た知識をボクシングへ応用できれば、前者は後者に歯が立たなくなっているはずです。

これは誰にでもできます。
何をトレーニングするのかを意識するだけなんです。

まとめ

誰にでもできる、でも誰もやらないことをやることに意外な価値がある。
漠然と練習した選手とその練習の意味を考えながら練習した選手では試行錯誤の回数が一年間でトンデモない差になる。

一つのトレーニングにいくつの意味を見出せるか。
これがトレーニングの効率。

集団練習

集団で走ると肉体的だけでなく「意地の張り合い」、「メンタル」を鍛えることができます。

野木トレーナーの階段は格闘技のトップ選手が集います。
みんなメンタルが強くて負けず嫌い、意地の張り合いなら独りでは超えられない壁を超えられます。

僕が階段で重要視しているのは肉体的にな向上は当然として、競争での意地の張り合いで負けないこと。
意地を張り続けることです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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