戦略

戦略

カネロやメイウェザーの振り子歩き

彼らが同じような技術を共有している理由を考えた場合は、やはり 1.股関節が強い 2.防衛本能に素直に従っている(隠れる) が考えられます。 人体とボクシング、という制約下においては、振り子歩きはボクサーの取り得る最適解の一つなのでしょう。 ...
メンタル

膝が曲がるその八

歩き打ち 腸腰筋が強い場合は必然的にカネロやメイウェザーのように脚が伸ばされる。 腸腰筋が弱い場合は逆の作用が起こるからしたのような姿勢になる。この場合は重心が下がる。 重心が上がると物理的に動きにくくなる、すなわち歩くだけが大変になる。 ...
よもやま話

膝が曲がるその四

続き。 姿勢と技術 骨盤が前傾すると脚が伸ばされることはその三で説明しました。詳しくは上のリンクを見てください。 今回は骨盤前傾と上のゴロフキンの踏み込みとの関係、そして、骨盤が前傾しないことが導く非合理の自己増殖についての長濱説を述べます...
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初心者向け

ボディーブローの狙い

ボディーフック 脂肪で守られた脇腹をフックするボクサーが僕の統計では九割を越えていると思います。 ボディー=腹 と誤訳してしまったのだと思います。 横っ腹を叩かれても皮膚を叩かれた痛みはあっても、内臓に響くような激痛はありません。 脆弱だか...
トレーニング

パンチの打ち分け

側頭部フック ロングレンジからフックで側頭部を狙おうとすると、必然的にそこを擦るような軌道になります。 この場合の動作はストレートやジャブと類似するので、必然的にそれらと同様の予備動作が起こります。 すなわち、相手のフックとストレートの区別...
戦略

パッキャオの攻防一体システム

大腰筋ボクシング 左大腰筋の収縮ポジションで守備を担保しながら様子見。相手の隙をついて一気に右大腰筋の収縮ポジションへ移行し攻撃。 攻防を胸椎の側屈回旋で完結させるから、無駄な重心移動を抑制し転倒防止本能の反射的な力みを抑えられる、かつそれ...
戦略

ロシアンフックの打ち方 その四

ダンベルを使う練習 構造的にロシアンフックは上腕の内旋、すなわち肩甲骨の外転前傾外転が必要条件であると考えられます。 さらに言及するなら強い股関節ロックも。 強力な股関節と肩甲骨のロックは、あくまでも「本格的にナックルを当てる手打ちロシアン...
戦略

戦略⇒敵の資源を分散させる

所謂「ストレート」を信仰することには価値がない、と下の動画で主張しました。それをするのは幼児性に駆動された思考停止のバカだけです。 コミーは正面を腕の守りで固めています。ロマはすかさず側頭部をフック。 それがコンビネーションであり、戦略であ...
戦略

システマチックなボクシングを考える その三

釣り ヒトの生理的な反応速度から演繹的に考えるなら、ボクサーはパンチそのものを視認して避けていません。 パンチが来そうな雰囲気を避けています。 派手な技はそれ自体の華やかさに目を奪われてしまいますが、あなたがボクサーであるなら、着目すべきそ...
戦略

技が起こるか過程に着目する

ロマステップが起こるまでの"僕の目に映る秩序"を視覚化しました。 秩序を探す ロマに限らず、一流の技術体系には秩序だった美しさがあります。勝つべくして勝つ。論理的必然。 僕はボクシングを秩序だった一つのシステムとして考えます。 技術やスタイ...
戦略

蟻地獄視点のフック

フックを考える 「蟻地獄」は、逃れようとするほどに足場が崩れてしまう戦略的な構造を指しています。 分かりやすいのはロマ、GGG、カネロのシステム。 上の動画はロマの戦略を単純化、視覚化したものです。一言で言うなら高度な後出しじゃんけん。 後...
戦略

フックを考える

認知の歪み まずは僕が常々主張している認知の歪みの話から。 「ヒト(自分)は現実を正しく見られない」と自分自身を批判的に戒めること、また、社会にある既存の枠組みが間違えていることがある、と全てを疑うことが常に思考の起点です。 さて、僕もそう...