筋質内に $\text{Ca}^{2+}$ が爆発的に放散された直後、アクチン表面の遮蔽構造が取り除かれ、バネを引かれていた(コッキング)マイオシン頭部が最初の機械的仕事(引き込み)を遂行するまでの分子メカニズムです。
その二のカルシウムイオン(Ca²⁺)がアクチン・ミオシン領域に大量に放出・拡散されて、その濃度が爆発的に増加した直後に起こることをまとめています。
アクチンの引き込み

トロポニン 複合体によるアクチン・マイオシン結合の遮蔽

カルシウムイオンとトロポニン複合体が結合し構造変化⇒アクチンの一部が露出
2.トロポミオシンの物理的変位(遮蔽解除):分解ではなく「スライド移動」による露出
すでにATPを加水分解し、高エネルギーの「コッキング状態($\text{M}\cdot\text{ADP}\cdot\text{P}_i$)」で待機していたマイオシン頭部が、露出したアクチンの結合部位へ素早くアタッチします(弱結合から強結合への移行)。
マイオシンがアクチンと強固に結合した瞬間、マイオシン頭部の構造ポケットから無機リン酸($\text{P}_i$)が解離します。この化学的変化が直接のトリガーとなり、マイオシンの「レバーアーム」領域が約 $45^\circ$ 大きく傾く不可逆的な構造変化(パワーストローク)が引き起こされ、アクチンフィラメントをZ線からM線方向へ約10nm引き込みます。

コメント