体重移動打法の非合理性
高出力固体
高剛性で大きなエネルギーを持つ固体は、慣性モーメントを利用して全身から筋肉のエネルギーを調達できます。

一方で低剛性固体は、体内の筋肉に貯蔵されたエネルギーだけではそれを賄えない為、倒れ込む体重移動により位置エネルギーを調達します。
高剛性固体は小さな体重移動で投擲動作(⊃パンチ)が完了する為、脚を伸ばして骨格を直列化(剛体化)して床に接地できます。

室伏軸脚ピン

チャップマン軸脚ピン
無駄な体重移動を減らすことがクイックな投擲を実現し、それが相手の予測の精度を落とし、速いパンチ(球)をより速く見せます。
結論。速いから速くなる、強いから強くなる自己強化。
膝関節によるエネルギーの漏出
低剛性個体は体重移動が長い為、構造的に膝が曲がります。
この場合は重力と体重移動による骨盤の並進運動に押されて膝が曲がります。

それは運動エネルギーの一部が膝を曲げることに使われることを意味します。
また、ハムストリングスと大臀筋は上の室伏やチャップマンのような姿勢で構造的に張力が最大化し、伸張性の収縮と腱の弾性を生み出します。
この場合はハムストリングスと大臀筋の張力は地面との強い摩擦を作り出し、かつ大臀筋のSSCによる張力は骨盤の勢いを強力に制止します。

ハム→アキレス腱→トラス構造→母指球の摩擦
すなわち、ブレーキ効果により上半身へ運動エネルギーを送出します。
非効率な体重移動(引っ張り)打法が蔓延した理由は、「人口の大半は弱者」「競技開始の初期は成長余地とリソースが有り余る」「初期は環境からの機敏さへの要請の小ささ」を接続すれば導けると思います。
一方で膝が曲がった場合はハムストリングスと大臀筋は構造的に筋力が弱まります。すなわち、脚の骨格を整列させる力(剛性)が失われ、骨盤はブレーキと支えを失い、調達したエネルギーを上半身の斜め方向への落下として漏出させます。
体重移動(引っ張り)打法は、低剛性の個体の苦肉の策です。



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