カシメロ
常に安全な距離を保ち、攻撃時だけリスクをとる。
仮にカシメロにパンチ力とフルスイングする度胸がなければただの消極的なボクサー。勝てない。

デービス
足を使って動き回り、挑発を繰り返す。相手がムキになって雑に距離を詰めてきたらカウンター。
デービスの試合からは直近の試合以外は高いボクシングIQを感じる。突出した感性を持っていると思う。、

隠れた超技巧派、高ボクシングIQボクサー、ペドラサを手玉に取りチンチンに翻弄した試合は、もはや芸術作品。
メンドーサ
足を使い動きながら遠い距離を保ち、相手が踏み込んできたら相打ち、ないし後打ち。

カネロ
プレッシャーをかけて相手を脅す。相手がそれを嫌がり突き放そうと慌てて打ちにきたらカウンター。


タイソン
安全な距離を保ちながらプレッシャーをかける。相手が嫌がってパンチしてきたら、それを躱して踏み込む。


解釈
「長身対策」と分かりやすい見出しをつけましたが、成功した結果だけを抽出しているのでバイアスがあります。
よって「結果論である」と強調しておきます。
そもそも、彼らは基本的に誰に対しても同様の戦い方をします。

「誰に対しても後出しジャンケンかできるから強い」のです。
ただし、「じゃあ、後出しの練習しよう!」
では間違える確率が高いと考えます。
既述のように、カシメロの戦略を形だけ真似たとしても、パンチ力とフルスイングできる度胸がなければただの消極的な逃げ腰ボクサーです。

背が低いならインファイティング
見出しの考え方は成立しません。
暗黙的に「長身はインサイドは不利」という誤った前提が紛れこんでいるように思います。
メンドーサの相手のフンドラは長身を生かしたインファイティングが強力な選手です。
メンドーサはインサイドではフンドラのフレームの大きさと打点の高さの克服に苦労しているように見えました。むしろ、フンドラに対して避けるべきはインサイドです。
タイソンがインサイドで強いのは、単にタイソンが強いから。
長身ボクサーがそれが苦手だからではありません。仮にタイソンと同じ身長の身体能力が並みのボクサーにタイソンと同じことさせたら押しつぶされて消耗するだけでしょう。

小さくても結果が出せるなら、身体能力が高い。小さい奴は近づいて殴るしかない。すなわち、小さくて強い奴が暴れているだけ。
長身⇒インサイドが苦手
これは生存者バイアスの導く誤謬。
バカ「長身はインサイドに弱い( ー`дー´)キリッ」
むしろ、体格差が質量やフレームの差だと仮定するのなら、その差が顕著に現れるのは接触の確率が高まるインサイドでしょう。
小さい奴が大きい奴にインファイティングを挑むのは体格差の影響がモロに現れるから危ねーよ。タイソンでもない限り。

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