上に載せたチェックフックに同じ規則性があります。これから帰納するなら腸腰筋がチェックフックの重要な説明変数であると推論できまます。
この論理は国も時代も異なる一流のボクシングに同じような規則が現れる理由を理解させます。
腸腰筋
つまり、「チェックフック」を打とうと念じるのは無駄です。それを起こす実体を特定し、それが必然的に獲得されるような練習を構成しなけれなりません(偶有性)。

練習の偶有性
偶有性 上の記事でも説明していますが、「偶有性」は難しいか馴染みのない概念だと思います。 偶有性 アリストテレスの用語で、endekomenonの訳語。 存在することもしないこともありうるものの在り方をいう。 僕の解釈で偶有性は、ある行為や...
神から概念を操作する能力を与えられていない猿に足し算を教えても無駄。できないことはできない。
冒頭のチェックフックの動画を鏡の前で真似ても無駄。それは芸を教えられた猿と同じ。猿は芸の意味を理解しない。だから猿の社会ではそれはやらない。
鏡の前で猿真似できても、実戦でそれが”起こらない”のなら価値がない。
さらに言えば、鏡の前でチェックフックをやるような様式を実戦に持ち込むとフローが止まる。つまり、約に立たない思考様式を捨てないとボクシングはできない。
チェックフックをやろうとするからチェックができなくなる。ボクシングをやろうとするからボクシングができなくなる。
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