数学の定義を記号として形式的に扱ったみる練習。
公理主義と無定義用語へのフワッとした感想
数学を学んでいると、数学は認識世界の話であり現実の話をしているのではないと、深く理解できます。当たり前と言えば当たり前なんですが、人の性質はそれを忘れさせます。 僕の興味の範囲が徐々に絞られていくのを感じ、またそれは証明の手続きや概念の創造...
公理をペアノの公理という[3][注 1]。
0 ∈ ℕ
任意の n ∈ ℕ について S(n) ∈ ℕ
任意の n ∈ ℕ について S(n) ≠ 0
任意の n, m ∈ ℕ について n ≠ m ならば S(n) ≠ S(m)
任意の E ⊆ ℕ について 0 ∈ E かつ任意の n ∈ ℕ について n ∈ E → S(n) ∈ E ならば E = ℕ
上の日本語の定義を論理式に変形しました。
これは演繹の前提になり、必要に応じて演繹の過程に登場させてよいとします。
1.0∈ℕ
2.∀n∈ℕ(n→S(n))
3.∀n∈ℕ(S(n)≠0)
4.∀n,m(n≠m→S(n)≠S(m))
5.∀E⊆ℕ,0∈E∧∀n∈ℕ,(n∈E→S(n)∈E)→E=ℕ
1≠1がペアノの公理の世界観では矛盾することの証明。
1≠1(仮定)
∀n,m(n≠m→S(n)≠S(m))(公理4)
1≠1→s(1)≠s(1)(∀除去)
s(1)≠s(1)(→除去)
¬(s(1)⇔s(1))(同値変形)
¬(s(1)→s(1)∧s(1)←s(1))(同値変形)
¬(¬s(1)∨s(1)∧¬s(1)∨s(1))(→言い換え)
¬(T∧T)(排中律)
¬(T)(べき等律)
⊥(¬除去)
1≠1→⊥(→導入)
多分こんな感じだろうと。
述語論理の我流の推論規則、定理を用いています。
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