ハイガードの話

技術選手分析

ベテルビエフ、マティアス、ベナビデス。

ハイガードの選手のパンチが強いのは恐らく、固いハイガードを作る身体能力と骨格立ち(反力を伝える)なのどの技術が、直接パンチに生かされるからです。
彼らは棒立ちが上手い。

もう一つ棒立ちになる理由が分かりました。
そうじゃないか?という仮説はありましたが、体感して確信に近いものがあります。

彼らは距離を取って後ろでパンチをさばきたいのです。
そうしないとハイガードが無力化されてしまうから。

海外、特に中南米は日本人ボクサーの3,4倍はフェイントを用います。中南米の攻撃の起点はジャブよりはむしろフェイントで、特にメキシコのコタにはかなり混乱させられました。
終わってみて、敵ながら素晴らしい技術持っていたなと感心しています。

フェイント。比嘉大吾も上手いですね。あいつは大うそつきです。

もう一つはガードを迂回するパンチ。
これは僕も得意です。マイキー・ガルシアの魔法の左フックを研究し、ようやく左フックが消えたように見えると言われることが増えました。

これはガードを迂回させる軌道で当てています。少し難しい。
コタも巧みだった。マイキーもメキシカンなので、もしかすると伝統的に教えているのかもしれないと感じました。モンティエルもマイキーと似たようなパンチ使いますね。そう言えば。

ガードの話に戻ります。

フェイントしてガードを無力化する技術との遭遇頻度が高い為に自然と上のような姿勢へ収斂しているのではないか?ということですね。
そうではないスタイルは淘汰されてしまいます。

日本のボクシングが前に頭を突っ込ませるのは、ボクシングが輸入された当時の相撲部屋の価値観なのではないか?と僕は考えています。
日本のボクシングジムシステムが相撲部屋システムだからです。

当時は今のように映像はありませんから、手探りでボクシング技術を開拓していました。
恐らくその時に相撲の価値観が取り入れられたのではないかと予想しています。

その価値観が未だに残されているのは、日本の攻撃技術が未だに成熟しておらず、非合理が存続できる余地を残しているからだと感じます。ガードをあげて頭から突っ込むのは日本人くらいですよね。

ちなみに、もしも頭を突っ込ませるなら、チャベスシニアのようなスタイルになるかと。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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