結果だけを追い求めると真実を見失う

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やる気も次第に失せていく

バイブルジョジョの奇妙な冒険から引用。

僕はジョジョの奇妙な冒険を中学の同級生に「お前は顔がジョジョに似てる」ってことから教えてもらいました。

「お前は食ったパンの枚数を覚えてるいのか?ウリイイィ!!」で有名なディオ、「考えるのを止めた」で知られるカーズ、「質問を質問で返すなぁ!」の狂気でお馴染み吉良吉影などなど、悪役にもカリスマがあります。

大人になった今の方が、子供の頃よりも荒木先生の哲学に魅了されています。

僕がブログやSNSであえて奇妙な言い回しをしたり、今みたいに「奇妙な」という言葉を使いたがるのはこの影響かもしれません。

違うかい?

冒頭の引用は僕が好きな場面。

例え話を使って説明します。
ボクシング。

「勝つ」「上手くなる」って結果だけを追い求めると、いつの間にか「正しさ」の奴隷にされてしまう。

少しづつ「どうして始めたのか?」の部分が失われて、正しさの為の正しさという循環に囚われてしまう。

楽しく、とか自己表現って本質を見失い、勝つ為に、上手くなる為にと、自分ではない誰かの価値観に囚われてしまう。誰かの価値観の表現を助ける道具と化してしまう。
自分の人生を消費して他人を表現することほど無意味なことはない。だから心はそれを拒絶する、次第にやる気も失せていく。

経済成長って結果に社会全体が囚われると「何の為に?」が抜け落ちてしまう。生活を豊かにする為の経済成長は物質社会は豊かにしたけど、並列して存在する人の心を貧しくしてしまった。

拝金主義が溢れて、人を金を稼ぐ部品の単位として扱うようになった。当然、社会はそれを拒絶する。反感が高まって経済成長どころではなくなる。混乱の収拾に時間と金と体力を使うことになる。何の為に働くのか?って部分が社会から抜け落ちてしまうと、金の為の金って価値感が蔓延する。そんな社会では誰も働きたくない。挙げ句は戦争って略奪と殺しに加担させられる。バカバカしくなって次第にやる気も失せていく。

最後にゲーム。
楽しむ為に買ったはずのビデオゲーム。
気がつけば攻略って結果に囚われて攻略サイトを徘徊している。これは間接的に攻略サイトがゲームをしている状態。人生の貴重な金と時間を使い、攻略サイトに奉仕している。

悩んだり喜んだり、悔しがったり。
その感情を味わう為に始めたはずなのに、結果に囚われるあまり、いつしか一番大切な部分を攻略サイトに搾取されてしまう。
攻略の為のゲームになり「何故やるのか?」って真理を手放す。感情は動かなくなり、やる気も失せていく。

何が正しいのかを自分に問う楽しさ

ボクシングもゲームも人生も同じ。
何故戦うのか、何故遊ぶのか、何故生きるのか、という真理を手放すと途端にやる気は失せていきます。

何が正しいことなのかを自分に問い続けることにこそ、そしてその答えを求める過程で味わう苦悩と喜びにこそ、本当の価値(真実)があるのであって、その答えに価値があるわけではないのです。

これでビジネスを成功させる!
これで就活を成功させる!
これでパンチが強く打てる!

安い安心を求めるほど、やる気(真実)は失せていきます。極論、僕のYouTubeやブログなどは見るべきではありません。
理想を求めて試行錯誤する過程で味わう感情こそ、人生を豊かにするものです。一番美味しいところを他人に奪わせてはいけません。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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