上の本から引用したグラフです。
競技力を向上させる僕の一つの方向性はハムケツを使うこと。
全身の筋肉で合成したATPの化学エネルギーと重力による位置エネルギーが身体の運動量に変換されます。
筋力は筋肉の太さとそれへ加わる張力によって変化し、その張力は重力や慣性力が生み出します。
つまり姿勢や骨格が土台となります。
特にハムケツの筋力を高める骨格、姿勢が競技力の源泉だと僕は考えています。
ハムケツが使いやすい骨格は必然的にハムケツが大きく、末端が細くなるため、上記のグラフが示すように構造的な慣性モーメントを小さく、力学的に身体を軽く扱えるようになります。
信じがたいほどの合理性が人体には備わっているわけなんです。
一流の重量級ほど脚が細くタイソン・フューリーやワイルダーのような体型をしているのは、解剖学的、力学的な合理性があるからなのです。
軽量級はパッキャオや井上選手に代表されるようにふくらはぎがごつくなっていますが、上のグラフをがその理由を示してるように、その体型にも合理性が備わっているのです。
僕が考えるパッキャオのふくらはぎがごついことの原因は「ふくらはぎを鍛えた」からではありません。
ふくらはぎを鍛えることも競技力向上を助けるのかもしれませんが、本質的にはハムケツが使え、かつ脚の長さ(モーメントアーム)が短いため、人体の合理性によりふくらはぎがごつくなったのだと、僕は考えます。
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