GGGのようなトップアスリートの楕円形の体と内旋した腕について考えてみます。
柔らかい脊椎の湾曲が強調されるとGGGのような楕円形の胸郭になるんじゃね?って長濱説です。
分厚い骨格
重力(オレンジ矢印)が湾曲した背骨を押すと、その力は肋骨に時計回りの回転力を生み出します。
その肋骨の回転力は胸骨を持ち上げながら前へ押します。
肋骨は胸椎と胸骨に肋椎関節と胸肋関節で繋がれているのでその柔軟性があるようです。
呼吸を想像すると確かによく動いていますね。
矢印に立体感つけてみたんですが、分かりやすくなりましたか。
肋骨の回転力はは胸骨を押します(オレンジ矢印)。
そして押された胸骨は鎖骨を介して肩甲骨を胸鎖関節を支点(赤い円)に胸椎側へ押します(黄色い矢印)。
背中側の筋肉はこうなっています。
構造的には腰椎の後湾が肩甲骨を持ち上げながら胸郭の側面へ押し返す形になりますかね。
腰椎の後湾に押し返された肩甲骨は肩鎖関節を支点(赤い円)に回転(茶色矢印)します。
鎖骨は肩甲骨を胸椎側へ押すのですが、後湾した胸椎は背中を盛り上げるので、それに肩甲骨は押し返されます。
その力が合成されると、肩甲骨を肩鎖関節を支点に回転(茶色矢印)させる力になります。
まとめると、骨盤前傾による脊椎湾曲が強調されると肩甲骨は上方回旋を伴いながら外転するってことです。
左図の投球動作のように、強く外転した肩甲骨は腕を回内(内側への回転)させます。
剛腕投手の腕が強く回内されたり、ハードパンチャーの腕が回内される理由ですね。
コークスクリューパンチは回内するから強く打てるのというよりは、肩甲骨が強く外転した結果、自然に腕が回内しているが正しいと思います。
肩回りの構造がこうなっているのは力学的に推進力を高める作用を狙っているんじゃないかと予想してます。
この辺はもう少し勉強していつか深めてみますね。
腕の回内は広背筋によって起こされているのだと僕は考えています。
左図は背中側から見た広背筋です。
広背筋は上腕の上部に捻じられて付着しています。
肩甲骨を外転させると広背筋が伸張され、停止の上腕が内旋されるような構造をしていますよね。
腕を強く伸ばせると、伸張反射によってバシッと手元へ戻ってきます。
冒頭の画像に戻りますが、GGGの上腕に左図の矢印のような回転力が加わっているのは上記のような原理があるのだと僕は考えています。
骨盤前傾により肩甲骨が外転した結果、四足歩行動物の前肢のように腕が生えている。
肋骨が胸骨を押すことで張力を加えられた前鋸筋が伸張され、筋力が高まっているのでは?
長濱説です。
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